4月23日と6月4日の大学準備講座「現代の生命科学」の授業で、研究の第一線で活躍する本校OBのお二人をお招きし、ご講義いただきました。
◆4月23日 -藤枝俊宣先生(東京工業大学生命理工学院講師)
藤枝俊宣先生は、2001年に本校を卒業し、早稲田大学理工学部応用化学科・同大学院生命医科学専攻を経て、イタリア技術研究所マイクロバイオロボティクスセンター(イタリア)、東北大学原子分子材料科学高等研究所、早稲田大学高等研究所などで研究に専念され、現在、東京工業大学生命理工学院で講師をされています。主に、生体材料学の研究に取り組まれ、貼り付けることのできるナノシート電極の開発者として知られています。当日の大学準備講座では、実際にナノシートをご持参していただき、その科学的な性質から医療などへの応用まで幅広いお話を伺うことができました。
◆6月4日 -小坂展慶先生(東京医科大学医学総合研究所准教授)
小坂展慶先生は、1999年に本校を卒業し、早稲田大学教育学部生物学専修・理工学研究科生命理工学専攻を経て、国立がんセンター研究所・オックスフォード大学・国立がん研究センター研究所などで研究に専念され、現在、東京医科大学医学総合研究所で准教授をされています。主な研究テーマは、「がんの悪性化におけるエクソソームの役割と エクソソームを標的としたがん診断・治療」です。当日の大学準備講座では、細胞のコミュニケーションに関する研究の現状からご自身のエクソソーム研究、更には、新薬開発の問題点に至るまで、詳細かつ明快な御話を伺うことができました。