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【展示】ねぇ!ムーミン(1/22~2/10)

ねぇ!ムーミン

場所:戸山図書館
会期:2020/1/22~2020/2/10

 

近年、キャラクターとしても一層人気の高いムーミンの物語は、1945年、フィンランドで生まれました。著者はトーベ・ヤンソン(Tove Marika Jansson, 1914-2001)。画家でもあり、物語を彩る独特の挿絵は著者自身によるものです。

発表当初は陽の目をみなかった作品は、イギリスで翻訳されたのをきっかけに評価され、さらに1954年から始まったイブニング・ニューズ紙での漫画連載をきっかけに、世界的な人気を博しました。現在では50以上の言語に訳され、1966年には国際アンデルセン賞を受賞しています。9つの物語に加え、著者自身による絵本、コミックスがあり、コミックスは後年、弟のラルス(Lars Jansson ,1926–2000)が制作を引き継ぎ、長い期間にわたって発表され続けました。

日本では1969年を皮切りに3度テレビアニメ化され、ムーミンは世代を超えて誰にでも知られるようになりました。原作の翻訳も出版され、現在でも刷を重ねています。

トーベ・ヤンソンは、1914年、フィンランドのヘルシンキ生まれ。父親はスウェーデン語系フィンランド人の彫刻家、母親はスウェーデン人の画家でした。母語はスウェーデン語で、ムーミンの物語もスウェーデン語で書かれましたが、当時フィンランド国内のスウェーデン語系は人口の1割未満でした。世界的に有名となったムーミンは、生誕地ではマイノリティの言語で書かれたことになります。

戦争中、フィンランドは、大国ソビエト連邦とナチスドイツにはさまれてむずかしい情勢にありました。ヤンソンはその頃、まだ若く無名でしたが、いかなる支配にも抵抗する姿勢をもつ政治風刺雑誌「ガルム」(Garm. 1923-1953) の挿絵にたずさわっていました。初めてムーミントロールが公共の場に姿を現したのは、この「ガルム」誌掲載の風刺画の中でした。ムーミントロールは作者の分身として表現されています。

言語的な少数派であっただけでなく、男性との恋愛歴はあるものの、同性のトゥーリッキ・ピエティラ(Tuulikki Pietilä, 1917-2009)を終生のパートナーとし、街中では隣同士に暮しつつも、夏には沖合の孤島で二人で暮らした彼女は、ジェンダーの上でも先駆的な存在でした。アイデンティティの揺らぎと模索、孤独と自立は、ムーミンのシリーズに通底するテーマです。

ムーミンシリーズ以外の児童向け、大人向け小説も評価されており、また、画家、イラストレーターとしても生涯活躍を続けました。

双六などの玩具や、絵本、子どものための漫画など、戸山図書館では子どもの文化に関わる印刷資料を展示してきました。こういった資料は子どもの成長とともに手放され、保存されることが少ないため、時間が経つと入手が困難になります。それでいて、人々の記憶の中にはいつまでも残り、その影響力は文化の一側面として見過ごせないものです。

そういった資料のひとつとして、当館が収集したムーミン関連の貴重資料をご紹介いたします。

戸山図書館

 ※展示タイトルはフジテレビ系列放映TVアニメ「ムーミン」主題歌(作詞:井上ひさし)より

 

Dates
  • 0122

    WED
    2020

    0210

    MON
    2020

Place

戸山図書館

Tags
Posted

Wed, 22 Jan 2020

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