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【展示】カストリ!! エロ・グロ・ナンセンスだけじゃない(11/29~12/25)

場所:戸山図書館
会期:2019/11/29~2019/12/25

「カストリ」、それは戦後日本を象徴する言葉の一つでしょう。

カストリ焼酎は3合呑んだだけで(まあ、そこそこの量ではありますが)酔いつぶれ、そして「カストリ雑誌」は三号出たら、潰れちゃう(廃刊しちゃう)、そんな雑誌を意味しました。

戦後の日本はそんなアブナイ酒が出回り、そんないい加減な雑誌が出版された時代でした。戦時中の抑圧から解放された人々のエネルギーが大きなうねりとなって「カストリ」という「文化」を生んだと言ってもいいかもしれません。

そんな「カストリ雑誌」です。表紙もエロティックな絵に扇情的な見出しが多いので、内容もなんとなくイカガワシイものばかりのように思いがちです。とても図書館の蔵書としてながく保存するようなものではないと。でも実際に手に取って扉を開いてみると(ちょっと最初は勇気がいるかもしれませんが)、その豪華な執筆陣に驚かされます。江戸川乱歩、林芙美子、田中英光、村岡花子、式場隆三郎、大槻憲二、などなど・・・当時最前線で活躍していた作家、研究者が名を連ねています。また東郷青児や岩田専太郎がカット、挿絵を描き、林忠彦撮影のグラビアが掲載され、中には著作集や作品集に収録されていない、ここでしか読めないのではないかと思われるような作品も含まれています。

そうなると「カストリ雑誌」を戦後日本出版界に咲いた仇花と切って捨てられないことは容易に想像がつき、それどころか、重要な資料として調査・研究すべきものだということがわかります。見た目のハデさ、イカガワシさに惑わされることなく、研究資料として手に取り、内容を精査することであらたな発見があるでしょう。

ただ残念なことに、「カストリ雑誌」は文字どおりすぐに廃刊してしまうものも多く、だからこそ次々にあらたなタイトルで出版されましたが、大事に保存しておくような雑誌ではなかったためか、現在では入手が困難なものもあります。

今回そうした「カストリ雑誌」や同時代の雑誌に焦点をあてた展示を開催することとしました。「コンナ雑誌が図書館に!」と目をそむけず、内容に注目してください。これをきっかけにあらたな文化研究の道が開かれることを期待しております。

展示資料は文学学術院の丹尾安典先生にご提供いただきました。これらの資料は図書館にご寄贈いただくこととなっており、寄贈に先立って貴重な蔵書を提供してくださった丹尾先生にあらためて御礼申し上げます。

 

2019年11月 戸山図書館

※戸山図書館入館には入館資格が必要です。

Dates
  • 1129

    FRI
    2019

    1225

    WED
    2019

Place

戸山図書館

Tags
Posted

Thu, 05 Dec 2019

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