場所:戸山図書館
会期:2019/5/10~2019/7/12 (好評につき、会期延長!)
昨年夏、早稲田の学生、教職員に100年以上にわたって愛された一軒のお蕎麦屋さんがその歴史に幕を下ろしました。「カツ丼、カレー南蛮発祥の店」として知られた馬場下町交差点の「蕎麦處 三朝庵」です。
閉店を報せる貼紙に驚いた皆さんも多かったのではないでしょうか。
三朝庵の歴史はそのまま早稲田大学の歴史でもありました。店先には「大隈家御用達」の看板が掲げられ、店内にも大学関係者多数の色紙が飾られていました。
早稲田大学戸山図書館では、早稲田大学歴史館、會津八一記念博物館、中央図書館、文化企画課と連携してお店の関係者と相談し、三朝庵に残る貴重な資料を御寄贈いただくこととなりました。「大隈家御用達」の看板や高田早苗の書といった大学の歴史に関わる貴重な資料については、歴史館、會津博物館、中央図書館に収蔵し、戸山図書館ではそうした機関に収蔵されない「ちょっとかわった資料」「今は新しくとも将来貴重な歴史資料となりうるもの」を中心に御寄贈いただきました。
今回、他の機関に先駆けてそうした資料をとおして三朝庵と大学の歴史を振り返る展覧会を開催します。
なお戸山図書館では「三朝庵」のテーブルと椅子を「閲覧席」として再利用することとし、1階閲覧席に2つのテーブルを用意しました。これらのテーブルは実用的な閲覧席であると同時に貴重な歴史資料でもありますから、末永く、大切にご利用ください。
2019年5月 戸山図書館
※戸山図書館入館には入館資格が必要です。