江戸後期、知の探究者たちが切り拓いた世界
-応用化学科創立百周年記念展示-
期間 : 2017年10月5日(木)~2017年11月9日(木)
会場 : 早稲田大学総合学術情報センター2階展示室
時間:10:00~18:00
閉室:日曜日、11月3日(金)は閉室
ただし10月15日(日)は開室(10:00~17:00)
主催:早稲田大学先進理工学部応用化学科/早稲田大学図書館
★どなたでもご自由にご覧いただけます。
ちょうど100年前の1917(大正6)年9月、本学応用化学科が授業を開始しました。工学系の化学の学科としては東京帝国大学、東京高等工業学校(現・東工大)のそれと並び先駆的な創設でした。実験室は現在の早稲田大学本部キャンパス内に建設され、銘板に書かれた「豊眀會記念應用化學實驗室」の文字は6号館の入り口に今でも見ることができます。
一方、本学図書館には、文理交流という伝統を背景として、わが国の科学の発展に大きく貢献した江戸期の蘭学・洋学の資料が数多く保管されています。わが国初の化学の体系書である『舎密開宗(せいみかいそう)』(1837年、宇田川榕菴訳出)とその関連資料や日本の化学工業の先駆者である宇都宮三郎の資料などは、特に日本化学会から化学遺産として認定されています。
このたび応用化学科創立百周年を記念し、化学を中心として蘭和辞典、医学、解剖学、物理学、天文学、植物学、薬学、数学から音楽に至るまで、主として江戸後期に刊行された「わが国初」と言える貴重な逸品の数々を一堂に集め展示することとなりました。さらにシーボルトが宇田川榕菴に贈ったとされるオランダ製グライヘン型顕微鏡や宇田川家に伝わる薬品瓶などの実験器具なども合わせて展示致しますので、ぜひともご堪能いただければ幸いです。