展示概要
本は、著者の手から離れた後、読者の存在なしには流通しえません。買ったり、もらったり、贈ったり、売ったりを繰り返しながら、1冊の本が複数の読者の手に渡ることもあります。こうして手に入れた本に、人々はしばしば「自分のものである証」を遺してきました。美しい紙片を貼る人もいれば、ユニークな印を捺す人、その本の来歴を詳細に記す人もいるでしょう。あるいは、自分の名前をそっと書き込む人もいます。
その「自分のものである証」は、文化的な背景を反映していたり、資料の時代を特定する重要な手がかりにもなります。
本企画展では、「蔵書票・蔵書印・書き込み:図書館に遺された所有の証」というテーマで、早稲田大学図書館の蔵書に遺された「蔵書票」「蔵書印」「書き込み」をご紹介します。これらの痕跡は、それ自体が美しい芸術品として本に新たな物語を加えるとともに、過去から未来へと続く読者のつながりを感じさせてくれることでしょう。

展示グッズの蔵書印しおりもあるよ! 配布枚数終了しました。
皆さんが手に取ったその本にも、もしかすると誰かの「自分のものである証」があるかもしれません。ぜひお楽しみください。
追伸:もちろん、図書館蔵書への「蔵書票」「蔵書印」「書き込み」は禁止されていますので、ご注意を。
早稲田大学図書館
日時・場所
会期:2023年10月2⽇(月)〜11月9⽇(⽊)(原則日曜閉室)
時間:10:00~18:00
場所:早稲田大学総合学術情報センター2階展示室
- 入場無料。図書館入館資格のない方でもご覧いただけます。
- 10/22(日)11/5(日)は 17 時まで開室
- 11/4(土)は 17 時閉室
- 10/9(月)スポーツの日は開室、11/3(金)文化の日は閉室
出陳目録
バーチャルミュージアム
本展示内容の一部は、オンラインでもお楽しみいただけます。