由井 一成 YUI, Kazunari
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター講師(任期付)
研究者データベース
人生の転機とWAVOCへの道のり
何が人生の転機かを判断するのは難しい。なぜならば、毎日のあたりまえの日々の中に様々な出会いや決断があり、年月を重ねてふと人生を振り返った時に、何事もなかったような出来事が転機であったと気づくから。きっとその時には辛かったり苦しかったりする出来事も、あるいはその瞬間は無駄に思えた時間も、全て現在(いま)の自分を作り上げる上で不可欠な経験なのだろう。
大学では法学部に進み、早稲田大学かるた会の門を叩く。20歳の時にカナダに1か月ホームステイしたのが初めての海外体験。教職課程では社会科と外国語科(英語)の教員免許を取得。修士課程では法学研究科で教育法を研究。途中2年間のカナダ留学を経て、修了後には再度ワーホリでカナダへ。そのころ、とある報告書の和訳を依頼され、シティズンシップ教育と出会う。帰国後は高校の英語教員を延べ14年間、その中で競技かるたの指導に携わること13年間、アフガニスタン女子教育の支援に関わること6年間。自分に限界を感じたある時、教育学研究科の博士課程に進学。以来、グローバル・シティズンシップ教育の研究を続ける中で、ご縁があってWAVOCへ。
傍から見れば支離滅裂な人生。数々の転機に翻弄されながら、気がつくと全てが1つの線で結ばれ、今ここに私がいる。
自分にとってのWAVOCの魅力は?
「社会を少しでも良くしたい」という想いがあふれている場所、何かを変える力を持った人々が集う場所、明るい未来を創造できる場所、それがWAVOC。その中で私自身も共に学び、共に語り、共に分かち合い、共に成長できる。WAVOCには私たちの未来を照らす光が溢れている、それが最大の魅力です。
授業や活動するうえでのこだわりは?
私が授業や活動において常に意識するのはグローバル市民の育成という視点。その究極の目標は世界平和。世界にある様々な課題を、身近な課題と結びつけ、それらをジブンゴトとして捉えること。自分たちができる目の前の活動に取り組むこと。自分たちは社会を変える原動力になれる、という信念を胸に、責任ある行動的市民を育成することに、私はこだわっていきたい。
学生たちに対して思うことやメッセージ
Where there is a will, there is a way.
今後、WAVOCで実現したいこと
1人でも多くの人が笑顔になれるように、そして1人でも多くの人が誰かを笑顔にすることの喜びを感じられるように、今、自分たちができることを見つけながら、半径50cmから始める社会貢献のあり方を、一緒に考えていきたい。