「中高生ボランティアプログラム」活動報告 vol.4
1月29日(月)、中高生ボランティアプログラムの一環で、WAVOC公認プロジェクト「RINC」が墨田区立両国中学校に訪問し、中学2年生の防災授業(身近な地域の調査)で行ったフィールドワークに同行しました。
中高生ボランティアプログラムとは、東京オリンピック・パラリンピックに向け、都内の中高生のボランティアマインドを醸成するために東京都と早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)が連携して始めた取り組みです。様々なボランティア活動を行っている早大生が直接中学校・高校へ訪問し、自身のボランティア体験をプレゼンや講演形式で伝えていきます。
今回両国中学校の防災授業に同行したRINCという団体は、2011年の東日本大震災をきっかけに、岩手県釜石市にある箱崎という小さな漁村で活動を行っている団体です。
今回の両国中学校の防災授業の目的は、「地域の特色や課題をとらえた上で中学生に実施できる防災・減災策を考える」であり、生徒たちは学校周辺の横網町会内を調査し、周辺住民やお店の方の聞き取り等を通して防災・減災策を考えていくというものでした。
RINCの学生は、フィールドワークを行う生徒に同行し、被災地での活動体験を踏まえ、生徒からの質問に応えたり、墨田区における防災・減災について一緒に考えたりしました。地方と都内の防災についての考え方は建物の造りなどから異なる面が多いですが、生徒達は一生懸命有事の際にできること、また有事に備えてどうすれば街の被害を少なくできるかについて考えていました。
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参加した学生の感想
RINC代表 大塚 広志朗さん(早稲田大学 社会科学部3年)
今回同行したフィールドワークでは、両国中学校周辺1キロほどを防災上の観点から、生徒・教諭・学生・防災専門家と見て回り、生徒たちが事前に課題としてあげた地域の問題や課題について議論を交わすという内容でした。
実際に生徒たちは地域の料理店の方に「外国人がお店にいるとき、地震が起きたらどうするのか」、「地震に備えて何か対策はしているか」といった防災・減災について質問していました。また、私達とは「実際の被災地の避難所では高齢者に自分たち中学生ができること、してほしいことは何か」について一緒に考えました。
実際防災となると、とかくハード面の話になりがちですが、地域の人とのつながりといったソフト面であったり、有事の際に何ができるのか、できないのかということを地域全体で想像力を働かせておくことはとても大事です。
東日本大震災から7年近くが経ちますが、都内で大きな地震が起こった場合の被害は計り知れません。是非生徒達には学校の授業だけではなく、常日頃から防災・減災について考えていってほしいと思います。
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WAVOCは中高生ボランティアプログラムを通して少しでも中高生にボランティアについて関心を高めていってもらうために、今後も継続して学生による学校訪問を行っていく予定です。
■過去訪問実績校
中高生ボランティアプログラム vol.1 東京都立七生特別支援学校(2017/9/8実施)