応用計量経済学コンファレンスは、一橋大学・東京大学・大阪大学が協働して長年にわたり、ミクロ計量経済学をフレームワークとして研究している大学院生ならびに若手研究者を一同に会し、毎年 10 月ないしは 11 月に、ワークショップ形式で開催されているコンファレンスです。本コンファレンスは、比較的少人数の大学院生・研究者が意見を密に交わすことでミクロ計量経済学的手法を用いた研究を奨励することを目的としています。
第17回となる今年は、2021 年度から本事業に参画した早稲田大学(早稲田キャンパス・リサーチイノベーションセンター・121 号館・コマツホール)において 2022 年 「スーパーグローバル大学創成支援事業」における国際教育プログラムの一環として実施し、早稲田大学スーパーグローバル大学創成支援・実証政治経済学拠点、政治経済学術院経済学研究科、及び、公益財団法人・東京経済研究センター(TCER)との共催で、11 月5日にハイブリッド形式で開催され、対面 47 名、オンライン 53 名、計 100 名の参加登録があり、うち75 名の参加がありました。
開催にあたり6月16日から9月1日の期間、大学院生、ポスドク・研究員など有期契約の研究者を対象として労働経済学、産業組織論、開発経済学、教育経済学、医療経済学、公共経済学、消費と投資,実験経済学、その他分野を問わずミクロ計量経済学的手法を用いた実証分析を行っている研究を公募で募り、結果、国内外の研究機関に所属する 21 名から研究論文の応募がありました。当該コンファレンス幹事校の 下記6 名によって選考が行われその中から7-8 本の論文に絞り発表・討論を行いました。
野口晴子(早稲田大学)・川口大司(東京大学)・川田恵介(東京大学)・ 佐々木勝(大阪大学)・神林龍(一橋大学)・西脇雅人(大阪大学)
多数の応募の中から選ばれた8本の研究論文が発表され、下記の3名がそれぞれ最優秀論文賞、優秀論文賞に輝きました!
最優秀論文賞:田中孝直 (カリフォルニア大学バークレー校)
“Ethnic Disparity in Criminal Sentences: Evidence from 3 Million Court Verdicts in China”
優秀論文賞: Jingcheng Jiang(一橋大学)
“Corruption and the Allocation of Subsidies in China: the Role of Hometown Preference”
優秀論文賞:加藤大貴(大阪大学)
「風しん抗体検査・予防接種のクーポン券送付の政策効果: 回帰不連続デザインと行政データ・全国規模サーベイデータによる検証」