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交換留学レポート:ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー)【第3回】

2019年10月18日~2019年12月28日, スポーツ科学研究科博士後期課程の加藤 真未子さんがスーパーグローバル大学創成支援事業による支援を受け、ルーヴァン・カトリック大学に留学し、遺伝疫学の研究者であるMartine Thomis教授の指導の下、様々な分析手法を学びました。

以下は加藤さんによるレポートです。

私は、2019年10月18日から2019年12月28日までの間、スーパーグローバル大学創成支援事業による支援を受け、協定校の一つであるベルギーのルーヴァン・カトリック大学のFaculty of Movement and Rehabilitation Sciencesを訪問し研究活動を行った。本報告書では、ルーヴァン・カトリック大学について、訪問中の自身の研究活動について、またルーヴァンでの生活について述べていく。

ルーヴァン・カトリック大学について

ルーヴァン・カトリック大学は、15世紀に創設され、現存するヨーロッパ最古のカトリック系総合大学である。大学は、ブリュッセルから電車で約30分のところに位置するオランダ語圏のルーヴァン市にある。大学施設は、各学部のキャンパスと図書館、中央図書館、学生食堂、スポーツセンターなどがあり、ルーヴァンの街全体に点在している。それぞれの建物がその長い歴史に相応しく洗練された雰囲気に包まれている。中でも、中央図書館は、戦争による焼失と莫大な損害を繰り返し受けるも、その度に国際協力のもと再建・復興したという歴史をもつことから、大学とルーヴァンの街の顔として、また悲惨な戦争と復興の歴史の象徴として厳粛な雰囲気を醸し出している。街の中心から少し離れたキャンパス内は、自然が溢れ、街中心に位置するキャンパスとは異なり穏やかな雰囲気を楽しむことができる。工学部キャンパス内にはアレンベルグ城というお城があり、現在は大学の施設として講義も行われている。どのキャンパスにおいても多くの学生で活気に溢れて、エラスムスという交換留学制度も充実しており国際色が豊かである。また、学術分野において、2015年から4年連続でヨーロッパにおいて最も革新的な大学であると評されるなどベルギーを代表する卓越した存在であるといえる。

ルーヴァン・カトリック大学での生活・研究活動

私が訪問したFaculty of Movement and Rehabilitation Sciencesは街から自転車で10分のところに位置し、キャンパスと広大かつ多数のスポーツ施設を有する。その内、”Gymnasium”にあるオフィスに広々とした専用デスクを用意していただき、二名の博士課程の学生と共に過ごした。三名の専門分野はそれぞれ異なったが、研究の内容についてお互いに発表し合い質問・議論することで、新たな知識の獲得、また研究の質を向上させることができた。これに加え、日々の些細な会話や昼食を共にとる中で、言語、勤務時間や余暇の過ごし方などの特徴を知り、日本とベルギーの文化の違いが多岐に渡ることを体感することができた。

本訪問における私の研究目的は、野球の試合において収集された打球のデータから規則性や判断基準を学習し、打撃結果を予測するための分析手法を探ることであった。遺伝疫学の研究者であるMartine Thomis教授 (Faculty of Movement and Rehabilitation Sciences)の指導の下、様々な分析手法を学ぶことができた。さらに、機械学習・AI研究者であるJesse Davis准教授(Faculty of Engineering Science)からも指導・助言を受けることができた。ルーヴァン・カトリック大学では、これまでにも上記二学部間をはじめ、学部間連携により実現した共同研究が数多く存在する。学部間連携を可能とする柔軟性とその革新的成果はルーヴァン・カトリック大学の強みであると感じた。学部間連携による共同研究の一つとして受け入れて下さり、それぞれの視点から指導・ご助言下さった両教員、また両学部に感謝の意を表する。

また、LSTATと呼ばれる統計手法に特化した短期集中授業が一年を通して開講されており、これらをルーヴァン・カトリック大学の学生や教員に加え、外部からも受講することができる。その講義内容は基礎統計から高度な数理問題など多岐にわたることから、自身のレベルや必要性に合わせて選択することができる。私は縦断的な調査データの解析手法や空間モデリング手法についての講義を選択し、データに合わせた最良のモデルを選択することの難しさを学ぶことができた。

ルーヴァンでの生活

 街の中心的広場グロートマルクトに面して立つ市庁舎はルーヴァンのシンボルであり、これを中心に多くのレストランや店が立ち並ぶ。ルーヴァンにはStella Artoisの醸造所があり、レストランでも格安でビールを飲むことができる。このためか、平日でも17時頃からレストラン街は多くの人で溢れていた。冬でも外のテラス席でビールを飲み、ベルジアンフライをつまみながら友人、恋人、同僚や家族と夜を楽しむ姿は心温まるものであった。

クリスマスシーズンになると、日本とは一味違った文化を経験することができた。旧市庁舎や聖ペテロ教会の醸し出す荘厳な雰囲気はクリスマスによく合い、趣のある街並みを楽しむことができた。中央図書館付近ではウィンターマーケットが開催され、小さなテーブルを囲んでグルーワインを楽しむ多くの人々で賑わっていた。

ベルギーでは休日における電車の乗車料金が安く、また学生割引の制度もあることから、ブリュッセル、アントワープ、ブリュージュやディナンなどベルギー国内の様々な都市を訪問することができた。また、他国との行き来も容易いことから、隣国であるフランスやドイツにあるケルン体育大学を訪れることができた。隣国であっても大学の施設や雰囲気は異なり、各国の独自性を感じることができた。

終わりに

今回の約二ヶ月間の訪問によって、自身の研究の立案から内容の具体化、さらに質を向上させる段階にまで到達することができた。この経験を今後の研究活動に生かし、スポーツ科学のさらなる発展へ貢献していく所存である。さらに、今後研究者として、また一人の人間としてどう生きていきたいのかを再考するきっかけを得ることもできた。今回の派遣を通じて得た、異なる文化を持つ国や地域に飛び込むことで得られる見識の広がりや素晴らしい経験を、より多くの人に伝えていきたい。

末筆ながら、本プロジェクトによる訪問を実現させ、訪問終了までの活動が円滑に進むようご尽力いただいた先生方や両大学事務の皆様、現地指導教員として私の受け入れを快諾してくださったMartine Thomis教授、学部間連携による共同研究の提案を受諾して下さったJesse Davis准教授、そしてルーヴァン・カトリック大学訪問について私の背中を押し、研究指導のみならず訪問終了まで温かい激励の言葉をかけて下さった指導教員の矢内利政先生に、心よりの感謝の意を表し、本報告とさせていただきたい。

 

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