2018年9月21日から22日にかけて、英国の政治学・国際関係論分野のトップ校であるエセックス大学政治学部から5名の研究者が来訪し、国際共同研究集会「WE-SPICE:Waseda-Essex Scientific PoliSci/IR Collaboration and Exchange」が行われました。この集会は早稲田大学スーパーグローバル大学創成支援事業・実証政治経済学拠点、公益財団法人・社会科学国際交流江草基金、日本学術振興会(二国間交流経費)の支援を受け、国際政治学分野の多湖淳研究室が主催しました。
2日間の集会では、比較政治学から国際政治学そして政治学方法論といったさまざまなトピックで17本の報告がありました。たとえば、投票買収の実証分析、政党発行文書の量的テキスト分析、戦闘機スクランブルをめぐる実験研究、国連PKOをめぐる新データを用いた計量分析、国際紛争の予測、ロシアのプロパガンダをめぐるテキスト分析など、多岐にわたる内容で、それぞれ先端的な実証方法を用いるものばかりでした。すべてのタイトルについてはプログラムをご覧ください。
2019年3月にはWE-SPICEをエセックス大学で開催することになっており、予定では10名を超える日本人研究者が国際共同研究集会に参加する見込みです。本企画は、Waseda-Essex Scientific PoliSci/IR Collaboration and Exchangeとあるように、単に交流をするだけではなく、共同研究(Collaboration)と重点が置かれているものです。2019年度以降もイニシアティブを継続し、日英の国際共同研究がさらに実質化するためのマシーンになればと考えております。