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セミナー「発展への挑戦としての暴力的犯罪」を開催しました

2017年11月23日、SGU実証政治経済学拠点現代政治経済研究所との共催により、スタンフォード大学Freeman Spogli国際問題研究所・上級研究員のアルベルト・ディアス(Alberto Diaz)先生をお迎えしセミナーを開催しました。ディアス先生は、ラテンアメリカの事例を中心に、権威主義体制、クライアンテリズム、貧困削減等の研究で国際的に著名な政治学者で、本セミナーでは、多くの発展途上国が共通して直面する問題である暴力的犯罪に関する、現在進行中のプロジェクトについてご講義いただきました。(スタンフォード大学ベアトリス・マガローニ准教授との共同研究)。

講義では、ラテンアメリカをはじめとする多くの途上国が直面する暴力的な犯罪は、これまの研究で見過ごされてきた発展に対する重大な挑戦であることが説明されました。暴力的犯罪は、殺人、誘拐・失踪、銃撃戦、武装犯罪集団による恐喝など多岐に渡り、人権侵害、人的被害、安全な生活への脅威など、暴力が引き起こす人的費用は甚大であり、経済発展にも負の影響を与えることが示されました。とりわけ、その被害は、都市周辺部に居住する貧困層に集中しているとの指摘がありました。

今回の講義では、メキシコとブラジルの事例が紹介されました。具体的に、若者や女性がそうした暴力的犯罪の犠牲になりやすいこと、メキシコでは2000年代半ば以降、麻薬運搬組織と国家機関との衝突、およびリーダーシップをめぐる麻薬運搬組織間の抗争の激化に伴い犯罪の暴力化が進んだこと、麻薬運搬組織は存続のために地域コミュニティと協調関係を築く場合もあることが、様々な研究手法を用いて明らかにされました。またブラジルについては、リオ・デ・ジャネイロ市のスラム街から犯罪組織を追放するために導入された、地域密着型の警察が、実際に暴力的犯罪の低下に寄与したのかどうかについての研究成果が報告されました。

ディアス先生の講義を通して、暴力的犯罪の増加が、発展途上国の経済や社会にいかに大きな影響を与えるのかを学ぶことができました。それと同時に、今回のセミナーは、そうした国々の政府は、暴力的犯罪の減少を目指して斬新な公共政策を考案、実施していることを理解する貴重な機会となりました。

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