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【SGU実証政治経済学拠点】セミナー「地域医療」を開催しました

2017年6月27日、早稲田大学SGU実証政治経済学拠点高知大学医学部家庭医療学講座教授の阿波谷敏英先生をお招きし、長年にわたり医療によって地域を支えてこられたご自身の経験を通して「地域医療(community medicine)」と題した講演を開催しました。

DSC01885講義は、医療経済学(担当教員:野口晴子)の履修者、及び、本学の政治学研究科・公共経営専攻及び経済学研究科の大学院生などが参加して行われました。

阿波谷先生は、1990年に医師国家試験に合格され、1995年には、27歳の若さで、山崎豊子作の小説「白い巨塔」に登場する高知県梼原町立松原診療所 (現在の梼原病院)の所長に就任されました。それ以降、現場の医師として、教育者として、研究者として、「地域包括ケアシステム」の構築に尽力されてきま した。保健・医療・福祉を連携させ、一体化して取り組むことが必要不可欠な「地域包括ケアシステム」は、今でこそ国の医療政策の中核に位置づけられていま すが、1990年代、日本全体の人口構造を20年先取りして高齢化が進展していた高知県において、来るべき超高齢社会を見据え、阿波谷先生が始められた先 駆的な取り組みから、私たちは多くのことを学ぶことが出来ます。DSC01880

阿波谷先生は、「地域包括ケアシステム」は住民とともに構築するものであり、地域づくりの一部であると考え、住民にも医療のことをよく知って賢く使ってもらい、住民も医療者を育てて欲しいという信念の下、患者さんの3つのlife、すなわち、「生命」、「生活」、そして、「人生」に包括的に関わってこられました。阿波谷先生、そして、阿波谷先生の下から巣立った医療者と住民の方々との関りには、病が発症した際にのみ介入する疾患中心モデルではなく、全人的に住民の方々を支える生活支援モデルの視点がありました。阿波谷先生によれば、それは、「倍率の違うレンズを持つこと」であるとのことです。 400×のレンズは、病気の原因を見つけることは出来るが、患者さんの身体や精神の全貌を見てはいない。少し倍率を落として40×のレンズを使えば、たとえば、その患者さんが、高齢でわずかに認知症が現れており、誤嚥性肺炎、易転倒性膝関節症である等、患者さんの全体が見えてくる。さらに倍率を下げて4×のレンズで見れば、患者さんを取り巻く家族・地域・文化、そして、医療機関への近接性(accessibility)、包括性(comprehensiveness)、継続性(continuity)、協調性(coordination)、責任性(accountability)等が把握できるようになる、と説明して頂きました。DSC01888

先生と住民の方々との交流について、具体的な事例を挙げながらの阿波谷先生のご講義は、時にほほえましく、時に涙がこぼれ、時にままならない医療の現状に時に憤りを感じながらも、これから私たちが、超高齢化社会をいかに支えるかについての客観的なエビデンスもちりばめられた貴重なお話でした。

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