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【SGU実証政治経済学拠点】セミナー「ラテンアメリカにおける民主主義に対する挑戦」「政党システムなき民主主義は可能か―ペルーの事例」を開催しました

2017年6月6日、早稲田大学SGU実証政治経済学拠点はメキシコ州立自治大学教授のJesús Tovar先生をお招きし2つのセミナーを開催しました。

午前(10:40-12:10)の講義では「ラテンアメリカにおける民主主義に対する挑戦」について、午後(13:00-14:30)講義では「政党システムなき民主主義は可能か―ペルーの事例」について、最新の研究成果をご報告いただきました。大学で教鞭をとる前はメキシコ連邦裁判所の研究所で勤務されていたTovar先生は、ラテンアメリカの民主主義の質や選挙について多数の業績があり、また世界政治学会(IPSA)、ラテンアメリカ政治学会(ALACIP)、メキシコ政治学会(AMECIP)の理事を務められ、国境を越えたラテンアメリカ政治研究のネットワーク化を推進されています。

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午前中の講義では、民主化してから30年以上が経過したラテンアメリカ諸国において、法の支配が確立していないことが深刻な問題であり、民主主義の質が劣化していることを、具体的な事例にもとづいて説明していただきました。そして、法の支配の欠如は、汚職の蔓延と治安の悪化を引き起こし、人々の日常生活にも大きな影響を与えていることが示されました。その中でも、行政機構や警察にも汚職が浸透しているため、ラテンアメリカの人々はこうした公的機関を信用していないとの指摘は、受講生にとって大変な驚きでした。 DSC01690また午後の講義では、ラテンアメリカ諸国の中では、比較的安定的な政治経済状況を保っているペルーの事例に着目し、脆弱な政党システムはペルーの民主主義にとってどのような意味を持つのか、ペルーの政治史を踏まえて講義していただきました。ペルーでは全国政党が未発達であり、5年毎に実施される大統領選挙にあわせて新しい政党が作られるというサイクルが続いているとの興味深い指摘がありました。そうした政党は、大統領選挙の候補者個人の選挙キャンペーンを行うことを目的として作られ、選挙で勝利するために麻薬取引など非合法的な資金源とつながっている疑いが指摘されました。

2回の講義を通して、ラテンアメリカ諸国は民主主義の体裁を保っているが、その内実は問題を抱えていることを学ぶことができました。そして、世界における新しい民主主義諸国はいまだに脆弱であり、崩壊の危機と隣合わせであるという現状を理解する貴重な機会となりました。

 

※午前中の講義は現代政治経済研究所との共催であり、午後の講義は科学研究費基盤研究(C)(課題番号15K03275)の助成を受けました。

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