2017年2月27日、早稲田大学SGU実証政治経済学拠点はアリゾナ大学(University of Arizona)の Charles Noussair教授をお迎えし、若手研究者・大学院生向けに「Publishing Experimental Papers」と題するセミナーを実施しました。Noussair教授は世界的に著名な実験経済学者として知られ、Experimental Economicsの編集者を務めています。
Noussair教授は、毎年のように早稲田大学を訪問し若手研究者や大学院生向けに有用でわかりやすい講演を行っており、今回は、実験経済学の論文を査読付き国際雑誌に載せるためのノウハウについての講義を行っていただきました。
論文が評価されジャーナルに受理される可能性をどのようにして上げるかということは難しい問題ではありますが、Noussair教授は編集者としての長年の経験から、明確なヴィジョン、例えば、研究トピック・投稿ジャーナル・共同研究者の選び方などを示されました。また、論文の査読過程における論文著者のやりとりなど実際の例を示し、どのようにして査読過程に対処していくかなどについても示されました。実験経済学を専攻とする研究者に限らず、論文を投稿するとき多くの困難に直面しますが、今回のNoussair教授のセミナーは研究意欲を奮い立たせる大変有意義な機会となりました。