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【SGU実証政治経済学拠点】セミナー「国際関係論における集団的自己肯定と信頼:日本、韓国、中国でのフィールドにおけるラボ実験」を開催しました

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2017年1月19日と26日の2日間にわたり、ユタ大学政治学部助教授のEun Bin Chung先生による「国際関係論における集団的自己肯定と信頼:日本、韓国、中国でのフィールドにおけるラボ実験」についての講義が行われました。実験的手法を用いたChung先生の研究は、オハイオ州立大学に提出された博士論文にもとづくもので、2016年にはアメリカ政治学会から政治心理学における最優秀博士論文賞を受賞されるなど、国際的にも高い評価を得ています。

Chung先生の講義では、韓国、中国、日本の東アジアの3カ国を対象として、強いナショナル・アイデンティティは国家間における信頼醸成に寄与するか否かについて、フィールドにおけるラボ実験(lab-in-the-field experiments)、信頼ゲーム、サーベイ・データの分析にもとづく研究成果を説明していただきました。分析の結果、それぞれの国において、自分の国に対する肯定感(group-affirmation)が高い場合に、隣国に対する信頼も高まることが示されました。

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多くの国でナショナリズムが台頭する中、自国に対する強いアイデンティティは排外的なナショナリズムを生み出し、隣国との間に不信感、ひいては緊張や対立をもたらすと一般的に考えられています。こうした通説に対して、Chung先生の講義は、自国への誇りが他国への信頼につながることを実証的に示すことにより、対立の過去を持つ国家同士が和解したり、異なる民族や人種間の対立を回避したりすることが可能であることを示しました。この意味でChung先生の講義は参加者にとって、国際関係論における最新の研究成果を学ぶだけでなく、紛争回避のための政策提言を考えるために、大変有意義な機会となりました。

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