Joint Supervision Programの協定締結大学でもあるボン大学との連携プログラムとして、ボン大学の Jonathan Schmid-Burgk教授の研究室で指導を受けながら研究を実施した宋 文瀚さん(博士課程1年)の体験談をご紹介します。
滞在先
ボン大学(ドイツ)
滞在期間
2024年2月5日~2024年3月13日
滞在先の印象・日本との違い
異なる文化の研究環境に触れ、多くの感銘を受けました。研究室で毎週行われるラボミーティングでは、参加者が積極的に議論に参加し、質問や問題を率直に提起する姿勢が印象に残りました。英語を話すことが日常的であり、異なる国籍の人々が円滑にコミュニケーションを取りながら研究を進める様子は驚くほどでした。また、街中での人々の親切さにも感銘を受けました。大学構内では知らない人とすれ違った際にも挨拶が交わされ、その温かさを強く感じました。一方で、アジアと比較して労働者の権利が重視される様子も印象的でした。滞在中に何度かのストライキに遭遇し、その社会的な意識の高さを実感しました。これらの経験を通じて、異なる文化間の大学・研究室の違いや生活面での差異を深く理解することができました。
滞在先での体験談
滞在先のボンで、研究室の仲間と地元のカーニバルを祝う機会に恵まれ、朝から夜遅くまで仮装して大学内でのパーティーを楽しみました。街の中ではカーニバルのパレードが行われ、楽しい雰囲気の中でお菓子やグッズが振りまかれる光景に触れることができました。地元の文化を身近に感じることができ、貴重な体験でした。一方で、食文化の違いには苦労しました。主食がジャガイモであることに慣れるのに時間がかかりましたし、コンビニが少ないことも、日常生活において日本との大きな違いでした。
滞在中に取組んだ内容とその成果
滞在中に行った研究で、予想外の結果が得られました。教授との議論を通じて興味深い発見となりました。帰国後は、この結果に基づいて追加の実験を行い、因果関係を明らかにして論文を執筆し、投稿する予定です。
滞在して良かったと思う点・今後に活かせると思う点
滞在中に新たな実験手法を学ぶ機会に恵まれ、特にトランスフェクションに関する知識や技術を習得することができました。研究室メンバーとの交流を通じて、同じ実験手法に取り組んでいる仲間との情報交換や意見の共有ができ、自身の研究において有益な経験となりました。この経験は、将来の研究において新たなアプローチを取り入れる際に役立つだけでなく、他の研究者との協力や知識共有の重要性を理解する上でも大きな成長となりました。滞在を通じて得た知識や経験は、今後の研究活動において活かし、より一層の成長を促すことができると確信しています。
最後に
支援してくださった皆様に心から感謝申し上げます。貴重な経験と学びを得ることができ、これからの人生において大きな影響を与えるであろうこの滞在を可能にしてくださったことに、深く感謝しています。
![]() ジョイントシンポジウムの様子 |
![]() 研究室近くの桜 |