スイス連邦工科大学チューリッヒの van Bokhoven教授の下で教育研究指導を受けた重本 彩香さん(博士課程2年)の体験談をご紹介します。
滞在先
スイス連邦工科大学チューリッヒ(スイス)
滞在期間
2023.6.1~7.14
滞在先の印象・日本との違い
スイス連邦工科大学(ETH)付属のポール・シェラー研究所(PSI)に滞在した。
研究室:PSIは一般的な大学とは異なり研究所であることから、主なメンバーはポスドク・Scientist・博士課程学生・インターン生(主に修士課程学生)であった。朝7時半頃から仕事を始め、12時頃にみんなでカフェテリアに向かい昼食をとる。昼食後はコーヒータイムを挟み、引き続き仕事に取り組む。17時から18時にかけて全員帰宅をするような生活であった。ランチタイムやコーヒータイムは、会話を楽しみながらみんなリラックスするが、仕事中は物凄い集中力で仕事を進めるため生産性が高い。
生活面:スイスの物価は非常に高く、PSIのカフェテリアの昼食だけでも2,600円程(16CHF)した。電車やバスなどの運賃も日本の3-4倍程度するが、車内は常に綺麗に清掃され、時間も正確に運行しているため移動はとても快適だった。
滞在先での体験談

ベルニナ線(世界遺産)を走る登山鉄道
滞在中はPSI内のゲストハウスに宿泊した。ゲストハウスには共有のキッチンやリラクゼーションルームがあり、常に誰かと交流することができた。世界中から様々な年代の学生や科学者がPSIに訪問しゲストハウスに宿泊するため、友達を作るだけでなく、海外のアカデミアの様子や生活を教えてもらえた。物価が高くあまり外食は出来なかったが、ゲストハウスで毎日自炊し友達と一緒にご飯を食べるという生活は、私にとって何より楽しい時間であった。 週末はスイス国内や近隣の国を旅行した。スイスは自然に恵まれ、どこに行っても美しい風景を見ることができた。特にベルニナ線(世界遺産)を走る登山鉄道から見た絶景には心が震えた。
滞在して良かったと思う点・今後に活かせると思う点
1.5ヶ月と非常に短い期間ではあったが、計画的に実験を進めることで論文投稿に向けたデータを得ることが出来た。また同じ研究室内の博士課程学生やポスドクだけでなく、PSI内の別のグループの研究者とも出会うことができ、ネットワークが広がった。やはりどのような環境でも人脈作りにはコミュニケーションが大切だが、そのためには自分が第一声を発することが最重要であると改めて感じ、実行できた。もともとシャイな性格であったため、このように自分から動くことが出来たのは大きく成長した点だと感じる。
![]() PSIで毎日指導してくださったポスドクの方 |
![]() 現地の友人とバーベキュー |
その他
最後に、今回の滞在をサポートして下さった関係者の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。