早稲田大学―ボン大学の連携プログラムとして、ボン大学Alena Khmelinskaia教授の研究室で教育・研究指導を受けた高木 有隣さん(修士課程2年)の体験談をご紹介します。
滞在先
ボン大学(ドイツ)
滞在期間
2023.2.6~2023.3.15
滞在先の印象・日本との違い
ドイツは欧州における政治・経済の中心であり、広く移民を受け入れていることや、EU域内における移動の自由から、様々な国籍の人々が滞在している。所属研究室のメンバーも様々な国からの留学生が多かった。このような背景からか、日本人が大半を占め留学生も大半がアジア出身である日本と比べ、「違い」に対して寛容であるように感じ、居心地の良い環境であった。また、土地が限られている東京に比べ研究室が広いことや、研究に取り組む時間と皆で楽しみながら食事をとる休憩時間のメリハリがついていることから、研究する上でも快適な環境であった。実際、教授・学生共に日本に比べ心に余裕があるように感じた。生活面について、ボンは旧西ドイツの暫定首都であったものの、人口の少なさや、街並みがすっきりしていること、自然があること、などから全体的には落ち着いた雰囲気であった。食事についても基本的には味が合わないということもなく、量が多いので物価の高さを感じることは少なかった。治安についても盗難や身の危険を感じるようなことは無く安全であった。交通に関しても空いているバスがそこそこ時間通りに利用できるので快適であった。総じて日本の東京よりも快適な生活を送れたと感じた。
滞在先での体験談

カーニバル時:滞在先の学生と
あらゆる場面で様々な異文化を感じることができたため、留学中の全ての体験が楽しかった。研究室では毎回皆で昼食をとるのだが、皆国籍が違うこともあり文化、特に言葉の違いについての会話が多く楽しかった。研究についても、新しく学ぶことは勿論、実験やミーティングの進め方など日本と異なる考え方もあり興味深かった。研究室でカーニバルに参加したりデュッセルドルフへ旅行したことなどもとても貴重な体験だった。また個人では、街中を散策するだけでも、気候・自然・街並み・道行く人々・装飾などあらゆることに違いを感じ興味深かった。
自身の英語力が足りなかったことでコミュニケーションを上手く取れない時も、研究室の方々が、ゆっくりとわかりやすく喋ってくれたので、かなり助けられた。
滞在して良かったと思う点・今後に活かせると思う点
今回の留学が初めての海外経験であるが、改めて英語を学ぶことの必要性と自分で積極的に英語を使う機会を作る必要があると感じた。ドイツでは表記はドイツ語が大半であるが、ドイツ人以外も多く滞在しているためか英語が通じることが多い。研究室でも留学生の割合が高く英語が共通言語である。今回の留学で、自身の英語力の不足により相手を理解することと自身を理解してもらうことが十分にできなかったと感じた。不自由なくコミュニケーションを取れるような英語力を身に着けたうえで、再び留学に行き、将来の海外での研究活動に繋げたいと思う。
最後に
この度はご支援いただき誠にありがとうございました。また、今回の留学プログラムを提供してくださったTWInsとLIMESの関係者の皆様、留学を受け入れてくださいましたAlena Labの皆様に感謝申し上げます。今回の留学経験を活かし、今後の研究により一層尽力いたします。

お別れ会