1月24日にスーパーグローバル大学創成支援事業 実証政治経済学拠点はマサチューセッツ工科大学の山本鉄平准教授をお招きし、「Ultimate Q&A Session on Survey Experiments and Causal Inference」と題するセミナーを開催しました。
- Professor Teppei Yamamoto
- Opening remarks by Prof. Masaru Kohno
山本先生は政治学方法論で最先端の研究をなさっており、セミナーのタイトル通りに、実験や因果推論について聞きたいことをなんでもぶつけて答えていただこうという趣旨で開かれ、政治学研究科および経済学研究科の教員や大学院生、そして高等研究所の研究員、合わせて約30名ほどが参加しました。最初に司会を務めた本学の河野勝教授が、「政治学における因果推論革命は、革命という名に値するのか、すなわちかつての行動科学革命や合理的選択理論の台頭と同じぐらいの画期的な動向だと評価すべきなのか」という質問で口火を切りました。そのあと、方法論教育の将来像やデータサイエンスとの接点などといった抽象的なテーマから、メディエーション分析の方法論的問題、コンジョイント実験をスマートフォンで行う場合の技術的困難といった極めて具体的な問題に至るまで、実に様々なトピックについての質問に山本先生が丁寧に解説し、意見交換も行われました。折に触れ、山本先生が取り組んでいる最新の研究の成果や方向性などについての報告も織り交ぜられ、とても刺激的な内容のセミナーとなりました。