開催詳細
日時
2024年1月12日(金)10:00-18:30・13日(土)10:00-18:00
各日プログラムはこちらをご覧ください。
会場
早稲田大学 早稲田(本部)キャンパス 26号館地下1階 多目的講義室
対象
学生・教員・一般
参加費無料
使用言語
日本語、フランス語、英語(通訳あり)
参加申込フォーム
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概要
近年のコロナ禍、それに伴う社会活動および芸術活動の中断によって(「病む」と「止む」は語源を共通にすると言われます)、私たちはみな「病」と「健康」とは何か——それが個人的な水準であれ集合的・社会的な水準であれ、具体的な意味であれ象徴的な意味であれ——、問い直すことを迫られました。しかし、芸術と文学は、古代からこの問いと密接な関係を切り結んできました。疫病と狂気は、しばしば上演芸術の伝統の起源に位置しています。「カタルシス」概念は、アリストテレス的意味であれフロイト的意味であれ、演劇、さらには人間と、望ましからぬ病の状態とその状態からの脱出との関係を含意しています。一部の病(ペスト、結核、精神分裂病/統合失調症、ガン、AIDSなど)は強い象徴性を帯びて、多くの芸術作品や文学作品の主題となってきました。その一方で、他の病気、たとえば新型コロナウイルス感染症やスペイン風邪、さらにペストは、個人ないし社会レベルで芸術活動を中断させてきました。
このような問題意識のもと、早稲田およびストラスブールの両大学を中心とした、異なる専門分野の研究者が、それぞれの視点・視座と手法を交差させることで、日本とフランスの私たちの社会と文化、歴史について、聴衆のみなさんと再考する機会としたいと思います。
本シンポジウムはワークショップに近いかたちで実施されます。隙のない完璧な発表を目指すよりも、その後に豊かなディスカッションの時間を持てることを重視しています。あらかじめご了承ください。
大半の発表は二言語(日仏ないし日英)で行われます。一言語による発表、および質疑応答には日本語から/への逐次通訳をご用意します。予稿集、当日配布資料はGoogleドライブを通じて共有しますので、必ず事前にお申し込みください。なお、当日は学外者の方にも学内無線LANをお使いいただけるようにします(eduroamも利用可能です)。
主催:スーパーグローバル大学創成支援事業 早稲田大学国際日本学拠点
共催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点、ストラスブール大学
助成:笹川日仏財団