理工学術院・伊坪 徳宏教授が、ブラジル・ベレンで開催される「国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)」のジャパン・パビリオンにて、セミナーに登壇します。
本セミナーでは、伊坪教授が中心となって開発を進めている、企業活動が自然環境に与える影響をサプライチェーン全体で可視化する新しい評価手法「ネイチャーフットプリント」について、その開発と活用事例を紹介します。
【セミナー概要】
事業活動におけるサプライチェーン全体の自然環境への負荷の削減とその開示が注目されつつある状況のなか、削減や開示を目指す企業にとっての課題のひとつに、環境負荷の評価における「指標」に何を採用し、どのように算定するかというものがあります。そこで、現在、環境省が中心となって、ネイチャーフットプリントの評価手法の開発と活用に向けたプロジェクトを実施しています。ネイチャーフットプリントはライフサイクルの視点に立って、事業活動における生物多様性や生態系サービスに関する影響を定量的に評価するための手法です。本セミナーでは、ネイチャーフットプリントの概要と日本企業によるその活用事例について紹介するとともに、今後の展望について討議します。
【開催概要】
・セミナー名
ネイチャーフットプリント -自然関連のライフサイクル評価に関する手法開発と活用-
・日時
2025年11月18日(火)
ブラジル時間:10:00~11:15
日本時間:22:00~23:15
・開催形式
ハイブリッド開催
※視聴方法などの詳細は後日COP30 JAPAN PAVILIONサイトにて公開されます。
https://www.copjapan.go.jp/cop30/
(プログラム)
開会挨拶
大澤 晃一|環境省 自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室 室長補佐
日本における自然関連情報開示促進に向けた取組
大澤 晃一|環境省 自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室 室長補佐
ライフサイクル評価における生物多様性影響評価の特徴と展望
オリビエ ジョリエット|Technical University of Denmark
ネイチャーフットプリントの開発研究と活用
伊坪 徳宏|早稲田大学 理工学術院 教授
資生堂におけるネイチャーフットプリントの活用事例
大橋 憲司|(株)資生堂 サステナビリティ戦略推進部
農林中央金庫におけるネイチャーフットプリントを利用した投融資ポートフォリオの自然関連評価
飛彈 則雄|農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー
(関連リンク)
COP30 JAPAN PAVILION
https://www.copjapan.go.jp/cop30/
金融/投資機関による自然関連情報開示促進と国際標準化を前提としたネイチャーフットプリントの開発と実証事業
https://bridge-naturefootprint.jp/