2025年7月11日、早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて、次代の中核研究者育成プログラム2024年度の研究成果報告および新規採択研究者の発表を行いました。2018年以来久しぶりの対面開催となりました。
報告会のプログラムはコチラからご覧ください。
はじめに、田中愛治総長が登壇し、開会の挨拶を述べました。田中総長は、早稲田大学が2024年度に立ち上げたGRC(Global Research Center)推進本部のもと、本プログラムを次代を担う中核研究者の支援制度として位置づけ、キャリアステージに応じた研究者支援策を積極的に展開していることを説明しました。

開会挨拶:田中愛治総長
続いて、ご来賓としてお招きしたJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)理事の柴田孝博氏よりご挨拶をいただきました。柴田氏からは、「早稲田大学がWaseda Vision 150に基づき、文部科学省研究大学強化促進事業の後押しを受け、2015年から本プログラムを推進され、次代の早稲田を牽引する中核研究者を数多く輩出し、多くの成果を挙げられていると伺っている。総合知を活用した研究開発に期待したい」と激励のお言葉をいただきました。

ご来賓挨拶:JST理事 柴田孝博氏
発表者は以下のとおりです。
小林 哲郎教授(政治経済学術院)2025年度支援開始
小林教授は、「小林アジア政治コミュニケーションプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「民主主義への脅威に関するアジア国際比較」です。

小林 哲郎教授(政治経済学術院)
石井 あゆみ准教授(理工学術院)2025年度支援開始
石井准教授は、「石井極限光情報マテリアルプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「光の情報を極限まで引き出す有機無機ハイブリッド材料の創製」です。

石井あゆみ准教授(理工学術院)
岩瀬 英治教授(理工学術院)2023年度支援開始
岩瀬教授は、「岩瀬切り折り紙プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「切り紙構造が誘起する折り紙構造の研究」です。

岩瀬英治教授(理工学術院)
鷲崎 弘宜教授(理工学術院)2022年度支援開始
オンライン参加
鷲崎教授は、「鷲崎スマート・ソフトウェアエンジニアリングプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「AIとソフトウェア利害関係者による価値共創の基盤形成」です。

鷲崎弘宜教授(理工学術院)
大久保將史教授(理工学術院)2023年度支援開始
大久保教授は、「大久保カーボンニュートラル電池プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「カーボンニュートラルを実現する蓄電デバイス開発」です。

大久保將史教授(理工学術院)

質問する田中総長
休憩中は、活発な意見交換が行われました。

須賀副総長と小林先生、石井先生

天野研推部長、松永研究戦略センター教授と大久保先生、岩瀬先生
最後に、理工学術院の若尾真治理事から閉会の挨拶が述べられ、会は盛況に終わりました。
- 次代の中核研究者育成プログラム
「Waseda Vision 150」の核心戦略7『独創的研究の推進と国際発信力の強化』において標榜した≪若手研究者プロモーションの推進PJ≫の一環として、次代の早稲田の研究力の担い手となる中核研究者を育成するもので、若手・中堅研究者を中心としたチーム型研究の促進を図ります。一定の研究水準を満たした若手・中堅研究者を選定し、より大型のプロジェクトを獲得できるよう支援を集中させることで、研究者プロモーションを介した新たな研究分野の開拓、国際共同研究を通じた国際研究プレゼンス向上を狙う本学の独自の研究戦略のひとつです。