2022年4月28日、オンラインにて、13人の中核研究者から2021年度の研究成果報告がおこなわれました。はじめに、政治経済学術院の須賀晃一 副総長から開会の挨拶がありました。須賀副総長はこの会の趣旨と「次代の中核研究者育成プログラム」の制度について説明をし、中核研究者への期待を述べました。
次代の中核研究者育成プログラムとは、「Waseda Vision 150」の核心戦略7『独創的研究の推進と国際発信力の強化』において標榜した≪若手研究者プロモーションの推進PJ≫の一環として、次代の早稲田の研究力の担い手となる中核研究者を育成するもので、若手・中堅研究者を中心としたチーム型研究の促進を図ります。一定の研究水準を満たした若手・中堅研究者を選定し、より大型のプロジェクトを獲得できるよう支援を集中させることで、研究者プロモーションを介した新たな研究分野の開拓、国際共同研究を通じた国際研究プレゼンス向上を狙う本学の独自の研究戦略のひとつです。
- 報告会のプログラムはこちらからご覧ください。
発表者は以下のとおりです。
戸川望 教授(理工学術院)2017年度支援開始
戸川教授は、「戸川IoT集積システムプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「IoT集積システムの設計、セキュリティ、応用」です。
関根泰 教授(理工学術院)2017年度支援開始
関根教授は、「関根イオニクス触媒プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「低温での表面イオニクス・スピントロニクスが誘起する触媒反応」です。
野田優 教授(理工学術院)2020年度支援開始
野田教授は、「野田ナノチューブプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「無機ナノチューブ柔軟マトリクスの実用合成と機能創製」です。
ファーラー・グラシア 教授(国際学術院)2017年度支援開始
ファーラー教授は、「ファーラー国際労働移動プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「異なるスキール・レベルの労働者の国際移動と外国人労働者のスキールについての考察」です。
滝沢研二 教授(理工学術院)2019年度支援開始
滝沢教授は、「滝沢流体構造連成解析プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「流体構造連成を中心とする複雑問題を定式化し、複雑形状下において定量的に評価するための数値計算手法を創造する」です。
日野愛郎 教授(政治経済学術院)2019年度支援開始
日野教授は、「日野世論投票行動分析プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「世論調査やソーシャルメディアデータを用いた世論・投票行動の実証的分析」です。
尾形哲也 教授(理工学術院)2019年度支援開始
尾形教授は、「尾形深層認知システムプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「認知科学の知見を背景とした深層学習による知能ロボットシステム開発」です。
青木隆朗 教授(理工学術院)2021年度支援開始
青木教授は、「青木量子ネットワークプロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「分散型量子計算と長距離量子中継を目指した量子ネットワークの研究」です。
渡邊克巳 教授(理工学術院)2020年度支援開始
渡邊教授は、「渡邊潜在情報プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「人間の認知行動に関わる顕在的・潜在的課程の研究」です。
多湖淳 教授(政治経済学術院)2021年度支援開始
多湖教授は、「多湖・DPPS研究拠点構築プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「安全保障を軸にした科学的国際政治研究者のアジア太平洋地域研究拠点構築」です。
有村俊秀 教授(政治経済学術院)2018年度支援開始
有村教授は、「有村・環境エネルギー政策プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「環境・エネルギー政策の実証研究:価格 vs 非価格アプローチ」です。
所千晴 教授(理工学術院)2020年度支援開始
所教授は、「所資源循環プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「革新的分離技術開発による統合循環ものづくりシステムの構築」です。
寄田浩平 教授(理工学術院)2021年度支援開始
寄田教授は、「寄田暗黒物質探索プロジェクト」について説明をしました。研究テーマは「素粒子実験と宇宙観測の両輪で挑む暗黒物質の解明」です。
最後に、理工学術院の笠原博徳 副総長から閉会の挨拶が述べられ、会は盛況に終わりました。