Research Organization for Nano & Life Innovation早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構

News

ニュース

微生物コロニーから直に薬剤候補物質を探索する技術の開発

In Situ Raman Hyperspectral Analysis of Microbial Colonies for Secondary Metabolites Screening”
Analytical Chemistry, 96, 14909−14917, 2024

https://doi.org/10.1021/acs.analchem.4c02906

先進理工学研究科 先進理工学専攻 5年一貫制博士課程3年 諏訪駿之介

諏訪駿之介1,2, 安藤正浩3,中島琢自3, 堀井俊平1, 穴井豊昭4, 竹山春子1,2,3,5 1早大院・先進理工, 2産総研・早大 CBBD-OIL, 3早大・ナノライフ創新研, 4九大院・農, 5早大・生命動態研)

キーワード: ラマン分光法, 放線菌, 二次代謝産物, 機械学習, 信号解析, 分子イメージング

*成果のポイント

biosensor

  • 生体分子のその場、非破壊解析の可能なラマン分光法を用いて、寒天上の微生物コロニーから直に分子情報を取得、二次代謝産物の産生を評価できるような測定手法を開発した。
  • コロニーのラマン分光測定に適した培養シャーレと分光計を用いることで、大腸菌コロニーから高い信号比のラマンスペクトルを取得することができた(Fig. 1)。
  • 既知物質のラマンスペクトルを教師データに用いるスペクトル解析手法(semi-supervised MCR)により、コロニー内の二次代謝産物の産生を正確に評価することができた(Fig. 2)。
  • 本解析手法では、教師データのない二次代謝産物を検出することもでき(Fig. 3)、未知物質の探索にも本技術が有用であることが実証された。

  • 実験手法とデータ解析手法の両面から技術開発に取り組み、これまで困難であったコロニーのラマン分光測定と、非破壊的な二次代謝産物の産生評価を実現した。本技術により、迅速かつ簡便なコロニーのスクリーニングが可能になると期待される。

*研究助成

本研究は、JST 革新的 GX 技術創出事業(GteX)、JPMJGX23B3 の支援を受けたものです。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/nanolife/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる