2016年度の大隈記念学術褒賞(本学創立者 大隈重信を記念し学術の振興をはかることを目的として、1958年5月に学術褒賞制度が制定され、研究上顕著な業績をおさめた教員に対して授与されます)を、ナノ・ライフ創新研究機構 機構長の西出宏之教授が受賞しました。
研究題目「有機ラジカル高分子の機能開拓に関する研究」
受賞理由
西出宏之教授は、早稲田大学における博士学位論文の研究以来一貫して高分子の合成と機能に関して研究し、世界を先導する多くの業績を残してきた。特に、ラジカル種が関わる高分子化学の分野で独創的な成果をあげ、室温大気下でも安定に取り扱えるラジカル高分子の合成に成功し、それらの磁性と電荷輸送・貯蔵の原理を明らかにし、蓄電・光電変換素子に供し得る優れた材料であることを示し、「有機ラジカル高分子」という新しい高分子分野を創成した。