国際シンポジウムThe International Symposium on One Health by Sustainable Bio-ecosystem – Understanding and Utilizing Plant-Microbe Interactions in Agricultural Soils – を開催しました。
実施報告
9月5~7日の3日間に亘って、ムーンショット型農林水産研究開発事業の研究開発プロジェクト「土壌微生物叢アトラスに基づいた環境制御による循環型協生農業プラットフォーム構築」(プロジェクトマネージャー 早稲田大学 理工学術院 教授 竹山 春子)は、研究成果の発信と社会実装や国際連携の推進を目的として、国際シンポジウムThe International Symposium on One Health by Sustainable Bio-ecosystem – Understanding and Utilizing Plant-Microbe Interactions in Agricultural Soils – を開催しました。
1日目9月5日は、Pivot Bio創設者の1人 Dr. Karsten TemmeのKeynote Lectureに続き、第1部:プロジェクト若手研究者8名(うち大学院生4名)による研究成果発表セッション、第2部:食と農の分野のスタートアップ経営者5名によるセッションという構成で行われました。フロアとの活発な意見交換が展開され、相互に刺激し合う機会となりました。
メイン開催日の2日目 9月6日は、早稲田大学 田中総長、EUパケ駐日大使、農林水産省 信夫研究総務官からそれぞれご挨拶があり、世界中の人々の、人と環境と生態系の「One Health」への関心を高め、その理解を深めるとともに、健康な農業土壌に対する科学的な解明の重要性や科学的理解に基づく国際連携への期待が述べられました。EU Mission ‘A Soil Deal For Europe’をリードするECのDirector CANGA FANO氏、ムーンショット型農林水産研究開発事業のプログラムディレクター 東京農工大学 千葉学長から、双方の取り組み成果や今後に向けた抱負が語られました。続いて、竹山教授が、プロジェクトのこれまでの成果と今後の社会実装や国際連携に向けた構想を紹介しました。2日目午後は、日米欧豪の産学および金融からの招待講演者によりTechnology&Businessセッションが展開されました。
3日目9月7日には、今後の国際連携について意見交換する非公開の打合せが行われました。
3日間のイベントを通じて、研究成果を発信するとともに、今後の研究開発、社会実装、国際連携に向けて、相互理解を深め、ネットワークを強化する機会となりました。
当日の写真

1日目 若手研究者セッション(左)、スタートアップセッション(右)の意見交換風景

2日目 パケ大使のご挨拶

2日目 登壇者集合写真