Gender and Sexuality Center早稲田大学 GSセンター

News

ニュース

【開催報告】コロナ禍における大学の取り組みと当事者の声から考える「つながり方」とこれから

「対面できる場がないので、悩みを話す場がなくなった」

「急にオンライン授業が始まり、人とのつながりが希薄になった」

新型コロナウイルスによって大学ではオンライン授業に切り替わり、リアル(対面)での出会いが激減しています。こうした現状においてどのような課題があり、どのようなアクションをとることができるかを現役学生・教職員・卒業生が考える場としてオンラインイベント「すべての大学に多様なセクシュアリティをーコロナによって変化する「つながり方」とこれからー」が実施されました。2020年6月13日(土)に開催された本イベントには、約60名の方にご参加いただきました。

当日は、中央大学、早稲田大学を中心に、教職員・学生・卒業生などの立場にあるパネラー7名が座談会のような形でそれぞれの現状を報告し、後半では参加者の皆さんとディスカッションを行いました。

第1部 パネルディスカッション

パネラー7名の活動報告といま課題と感じていることをそれぞれ5分程度で発表していただいた上で、パネラーどうしが聞いてみたいこと、気になっていることを質問しあう形式で実施しました。

オンライン化に伴いコミュニティ形成や自宅での心理的安全性の確保に苦悩する学生の状況や、オンライン授業やリアルな出会いがない中でいかに学生とコミュニケーションを取り、課題やリスクに対応するか苦慮する教職員の状況が報告されました。

「大学のオンラインサポートが充実していない背景に、これまで議論してこなかったICT活用の課題があることが改めて浮き彫りになった」

「理解のない家族と一緒にいないといけない空間がつらいし、セクシュアリティの自己開示を伴う話がしづらい」

「対面での交流の場がなくなった代わりにオンラインイベントは増えたが、参加するのに障壁を感じる」

こうした教職員・学生・卒業生三者の視点が交わることによって、「こんなことが求められている」、「こんなことをやれるかも」、という前向きな議論にもつながりました。

第2部 グループワーク

パネラーがファシリテーターとして8グループに分かれて実施されました。参加者の自己紹介やこのテーマに関心を持った理由、イベントの感想をそれぞれ話し、そこから参加者どうしが質問をしたり相談したりと展開しました。グループによっては教職員どうしでの連携を模索するなど、今後のアクションまで決まる場面もありました。

参加者の感想(一部抜粋)

・オンラインでのセクシュアリティに関してのプライバシーが守られることについてのメリットデメリットなど多くの気付きがあった。学生、TA、など学生に係わる立場としての自分の言動やあり方などを再考しようと思えた。

・在学生が困っていることを知り、大学職員として啓発活動に取り組みたいと思った。

・私は仙台の大学に通っているので、今回このような形で普段なら参加が叶わなかったであろうイベントに参加することができて嬉しいです。よい刺激になりました。

・松岡さんがおっしゃっていたインターセクショナルに考える必要性を感じていたところでしたので、私にとってはいろいろなことがつながって考えられました。また、オンラインだから生じうるヘイトやアグレッシブなことばへの対応やSOGIハラについても、長島さんが大学でのLMS上での対応やZoomのブレイクアウトで生じる課題を交えてお話しされて、とてもよく分かりました。長島さんと同じく大学教員として遠隔授業の苦労には強く同意しながらも、私自身や所属する大学は十分にオンライン上でのLGBTQ学生への対応が十分でないことを気づかされ、身につまされる思いでした。ブレイクアウトで早稲田の青柳さんがファシリテーターのグループでしたが、青柳さんのように問題意識を持ち、それを言語化し、行動にうつし、「個人の問題ではなく、社会の問題」とメッセージを送る姿には感嘆しました。

終わりに:主催者からのメッセージ

初のオンラインイベントで運営面など慣れない部分も少なくなかったが、移動が必要無く日本各地から気軽に参加できることや、自分のプライバシーをどこまで明かすかも参加者自身がコントロールできることなど、対面のイベントと違った良さを感じました。また、学生・教職員・卒業生の三者が同じテーマについて考えるという機会もあるようでなかったという声を多くいただきました。今後も、新型コロナウイルスの状況に関わらず、このような場を作っていきたいと思います。また、これをきっかけに新しい活動が生まれたり、気持ちが楽になる人がいたりすることを願っています。

 

(報告者)中央大学白門一新会(中央大学若手同窓会)

 イベント情報ページ

すべての大学に多様なセクシュアリティを ーコロナによって変化する「つながり方」とこれからー

 

早稲田大学GSセンターは、早稲田大学のセクシュアルマイノリティ学生およびその支援者のホームグラウンドであるとともに、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人々が自由に利用できるフリースペースです。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/gscenter/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる