本学では、2017年に「早稲田大学ダイバーシティ推進宣言」を行い、すべてのジェンダーやセクシュアリティのあり方をもつ学生が各自の個性と能力を十分に発揮できる環境の整備を始め、同年4月に開設したGSセンターは、LGBTQ+学生はもちろん、広くジェンダー・セクシュアリティについての相談や支援、啓発イベント等を行っています。『LGBTQ+学生とアライのためのサポートガイド Ver.6』は、LGBTQ+学生が学生生活を送る上での支障が少しでもなくなることを期待し、GSセンターを中心とした本学の取り組み、対応を整理し、まとめたものです。
2018年3月に公開した『Ver.1』では、主に学内の相談フローの可視化や、トランスジェンダーの学生が困難を感じやすい氏名・性別情報の取り扱いとその管理に関すること、健康診断やセミナーハウスといった学生生活に関する現状について明らかにしました。しかし、これまでのGSセンターの活動の中で、Ver.1で取り上げた項目以外でも大学生活や学修、キャリア形成の中で学内には制度的な課題があると分かりました。
今回のVer.6までの更新の間に、教育実習等の学外実習や就職活動についての対応等、大学のサポート内容が拡充していくことで、本ガイドへの掲載内容もより充実したものとなってきました。また、Ver.1の時点で紹介してきた健康診断やセミナーハウスの利用方法についても、より細かい対応が検討・実施され始めたことで、内容の更新が行われています。今後も学内外の関係箇所・機関との連携を推進し、本学で行うサポートの範囲やレベルをより一層充実させてまいります。