2023年11月13日に,世界最大のリーダーシップ研究・開発支援組織であるInternational Leadership Association (ILA)のPresident & CEOであるCynthia Cherrey博士が来学され,グローバルエデュケーションセンターは,大学総合研究センターとの連携のもとに,グローバルエデュケーションセンターの「リーダーシップ開発プログラム」(LDP)の教員・学生を中心とする同博士をお迎えしてリーダーシップ開発に関するイベントを行いました.同博士は2015年から現在の職についていますが,それ以前には,プリンストン大学,トゥレーヌ大学,南カリフォルニア大学などで教員や学生部副部長の要職を歴任されています.
当日は,まずCherrey博士の講演があり,全学から参加した教職員や学生と活発な質疑応答が行われました.Cherrey博士は別室で後藤正幸グローバルエデュケーションセンター所長とも懇談し,リーダーシップ教育とデータ科学の接点も話題にあがりました.
続いて,夕方まで3時間あまりに渡ってアクションラーニングのワークショップも行われました.これは「リーダーシップ開発プログラム」の統括責任者である日向野幹也教授によるもので,日向野教授は23年10月に世界アクションラーニング機構(WIAL)から年間優秀コーチ賞を授与されたばかりです.5-7名のグループ単位で,英語で,おもに職員から持ち込まれた「問題」を,質問を活用した議論によって再定義していくもので,コーチ役はLDPの授業(「他者のリーダーシップ開発」)によって訓練された学部学生が務めました.LDPをまだ受講生していない各学部の留学生や,学生部職員が熱心に参加して,ワークショップ後もしばらく感想や質疑応答が続いていました.
夕方からは会場を移し,早稲田の教員と学生が調理するフランス料理・イタリア料理をCherrey博士にふるまうクッキングパーティでした.この調理が日頃から慣れ親しんだリーダーシップ発揮の場であることは言うまでもありません.今回のCherrey博士の来日は,2016年前後から日本国内の大学で経験学習的リーダーシッププログラム開設が増え,それにともなって日本でILAの会員が増加していることから,その全国普及運動の中心である早稲田大学を訪問することになったものです.この訪問をきっかけにさらにいっそうの国際交流が進展することが期待されます.