国立科学博物館 大学パートナーシップ
早稲田大学は国立科学博物館大学パートナーシップに加入しており、本学学生は学生証の提示により、常設展は無料、特別展は割引料金(630円引)でご覧いただけます。
2025年11月1日(土)~ 2026年2月23日(月・祝)まで、国立科学博物館(東京・上野公園)にて特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が開催されます。
この機会に是非ご覧ください。
※開館時間・休館日等については変更になる場合がありますので、特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」Special Exhibition: Mass Extinctions―BIG FIVEでご確認ください。
1.概 要
生命史の中で起きた5回の大量絶滅に迫る!
科博初!「ビッグファイブ」から生命進化の歴史を追体験
生命が誕生してから40億年、地球上では幾度もの生命の危機が訪れました。それは主に地球外からやってきた小惑星の衝突や火山などの地球内部の活動によりもたらされましたが、ときに生命活動そのものが引き金になったこともあります。しかし生命は、その都度、したたかにそれらの危機を乗り越え、絶滅したグループに代わるグループが新たに繁栄することを繰り返すことで、多様に進化を遂げてきました。
言わば、大量絶滅は生命の繁栄を促した現象だと捉えることもできるのです。本展では、その中でも規模の大きかった5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)を、化石や岩石に残された様々な証拠から紐解き、「生き物たち」の生存をかけた進化の歴史を辿ります。
「ビッグファイブ」をテーマとする特別展は、国立科学博物館では初めてとなります。各種の古生物や火山、古気候・古海洋などを専門とする国立科学博物館の研究者10名による監修で、様々な角度から5回の大量絶滅の謎に迫ります。
≪ビッグファイブとは≫
生命の歴史の中で「進化」と「絶滅」は隣り合わせにある現象です。通常、100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられていますが、通常の絶滅とは異なって、短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象(=大量絶滅)が過去に何度も起こっています。そのうち最も大きな5回の絶滅現象がビッグファイブです。ビッグファイブを境としてそれ以前と以降の生命の世界が大きく変わったため、それが次の新しい世界へと繋がる大きな原動力になったという考え方があります。
【見どころ】
見どころ1|国立科学博物館では初!「ビッグファイブ」をテーマとする特別展
国立科学博物館では「ビッグファイブ」から生命進化の歴史をたどる特別展は初めての開催となります。
生命史全体をテーマとする特別展も実に10年ぶり。国立科学博物館の古生物研究者全員と火山の研究者が協力して、ビッグファイブの最新研究をご紹介します。
見どころ2|迫力の展示演出!
会場では大きな地球儀「大絶滅スフィア」が皆様をお出迎えします。「大絶滅スフィア」は球形の映像展示で、地球史における「ビッグファイブ」をご紹介します。また、史上最大の絶滅の要因でもある火山活動を体感できる模型も展示いたします。

見どころ3|デンバー自然科学博物館から日本初公開の標本が来日!その他、国内から世界初公開となる貴重な標本も!
全米有数の自然史博物館の一つであるデンバー自然科学博物館の貴重な標本の数々をご紹介します。
日本からは全長約6mのステラーダイカイギュウの全身化石を世界初公開するなど「ビッグファイブ」や生命史を紐解く貴重な標本を多数ご紹介します。
見どころ4|モロッコでの発掘調査の成果を紹介!
本展のために大量絶滅と関連の深いモロッコにおいて発掘調査を実施。オルドビス紀の世界を垣間見ることができるフェゾウアタ化石群や、三葉虫などの採集標本のほか、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査結果などを世界初公開します。
【展示構成】
EPISODE1|0-S境界 海の環境の多様化 約4億4400万年前
海の生物に大きく影響した最初の大量絶滅事変です。
オルドビス紀化石の世界有数の産地があるモロッコの最新研究から、絶滅事変の詳細に迫ります。
EPISODE2|F-F境界 陸生体系の発展 約3億8000万年前~約3億6000万年前
火山活動に起因した寒冷化による複数回の絶滅事変です。
海ではダンクルオステウスなどの板皮類や多くの三葉虫が絶滅し、陸では巨大な森を中心とした生態系が始まりました。
EPISODE3|P-T境界 史上最大の絶滅 約2億5200万年前
シベリアで起こった大規模火山活動に起因した、古生代の終わりを告げる史上最大規模の絶滅です。
海陸で多くの生物が絶滅しましたが、恐竜や魚竜、私たち哺乳類に繋がる仲間が生き残りました。
EPISODE4|T-J境界 恐竜の時代への大変革約 2億100万年前
大西洋をつくった超大陸パンゲアの分裂。この時の火山活動が原因とされる絶滅事件は、“爬虫類”の世界を大きく変え、恐竜が主役に躍り出るきっかけになりました。歴史的に有名な北米の化石産地の研究も紹介します。
EPISODE5|K-Pg境界 中生代の終焉 約6600万年前
小惑星の衝突により恐竜など中生代型生物が絶滅しました。原因となった隕石や、この時代の変化が詳しく研究されている北米西部の化石を紹介します。恐竜絶滅後の哺乳類の変化に注目です。
EPISODE6|新生代に起きた生物の多様化
大量絶滅のなかった新生代ですが、寒冷化や乾燥化など激しい気候変化が原因で生物の世界に大きな変化がありました。生き物の多様な世界がどうやって形づくられてきたか、化石で辿ります。
2.会期
2025年11月1日(土)~ 2026年2月23日(月・祝)
休館日:月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)~ 2026年1月1日(木)、1月13日(火)
※ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・祝)、1月12(月・祝)、2月16(月)、2月23日(月・祝)は開館
※会期等は変更になる場合がございます。
3.開館時間
9時~17時(入場は16時30分まで)
4.会場
国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110–8718東京都台東区上野公園7–20
交通アクセス | 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo
5.入場方法
当日は学生証をお持ちのうえ、国立科学博物館特別展券売所で入場料をお支払いください。
※お支払いは特別展券売所に限ります。
6.入場料
早稲田大学生:学生証提示で1,670円(税込)
※大学パートナーシップ入会校学生は、期限が有効の学生証を提示により一般・大学生2,300円のところ630円引きの1,670円で入場可能です。
※通常一般・大学生:2,300円(税込)
7.主催
国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
関連リンク
◆特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」Special Exhibition: Mass Extinctions―BIG FIVE
◆【公式】大絶滅展―生命史のビッグファイブ(@daizetsumetsu)さん / X
問い合わせ先
早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター
e-mail:[email protected]




