早稲田大学では、全学部・研究科の学生がデータ科学を学べるように「データ科学教育プログラム」を提供しています。このプログラムの科目は、ほぼすべての講義がオンデマンド形式で提供されますので、開講期間中はインターネットにアクセスすることでいつでも受講することができます。
このプログラムでは、さまざまな分野で必要となるデータ科学の「理論」だけでなく、実際にデータを取り扱うための「スキル(分析手法やプログラミングなど)」も学びます。さらに、自分の「専門」分野の知識を結びつける考え方も学びます。このような基礎から発展までの内容を段階的に学習できるように、このプログラムでは以下の4つの科目群を提供しています。
- A群:データ科学の考え方を理解する科目群
はじめに学ぶステップとしてA群科目があります。A群科目では、統計学や機械学習などを含むデータ科学の基本的な考え方を統一的に学び、また基本スキルも身につけます。
- B群:データ科学を深く学び活用するための基礎科目群
B群科目では、データ科学をより深く学び活用するために必要な数学や統計解析などを学びます。
- C群:データ科学を自分の専門分野に活用するための科目群
C群科目では、A群科目を学んだ人が、自身の専門分野でデータ科学を活用するために必要な知識や分析手法など学びます。データ科学では、さまざまなデータを取り扱っていますので、自身の専門領域に合わせて学びたい科目を選択するとよいでしょう。
- D群:自分の専門分野以外にもデータ科学を活用するための科目群(2023年度以降に追加予定)
D群科目では、C群科目をいくつか学んだ人が、データ科学をある程度俯瞰する視点を身に着け、自身の専門分野以外においてもデータ科学を活用できるようになることを目指します。
また、このプログラムの一環として、「データ科学認定制度」を設置しています。認定制度には4つの級があり、それぞれの級の定める要件を満たした学生に対して認定証明書を発行しています。認定制度を活用することで、自身の目標とする能力を身につけることができます。身につけた能力は、在学中のレポート作成や研究活動、就職活動に役立てることができます。また卒業後のキャリア等にも活用できるでしょう。