Center for Data Science早稲田大学 データ科学総合研究教育センター

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データ科学総合研究教育センターシンポ開催、統計制度を確立した大隈重信とともに

2018年、4月27日、本学データ科学総合研究教育センター主催による第1回シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、4月1日に設立された本センターが、統計制度を確立した大隈重信とともに、データ立国とグローバル問題解決を担うために、学内外の多くの方々との相互理解、協働、交流、情報交換の場として開催されました。

当日は150名近い参加者がありました。はじめに、理工学術院教授・石山敦士研究推進担当理事より開会の挨拶がありました。石山理事は「通称DSセンターと呼ばれる本センターは、当初、スモールスタートでした。しかし本学の理工系をはじめ幅広い分野の研究者から要請が寄せられ、センターとして発足しました。学内の研究・教育のみならず、人材育成や学外との協働など、世界に広く貢献していきたいと思います」と述べました。


写真:司会を務めたデータ科学総合研究教育センターの小林学教授


写真:開会の挨拶を述べる理工学術院教授・石山敦士研究推進担当理事

次に、理工学術院教授・松嶋敏泰データ科学総合研究教育センター長より、センターについて紹介がありました。松嶋センター長は、大隈重信が我が国の統計制度を確立した経緯や理念について説明をしました。そして、「わたしたちがやりたいことは目新しいことではありません、大隈重信公が言わんとしたことをやろうとしています。今日、膨大なネットワーク上で多くのデータを入力することができるようになりました。わたしたちはデータ駆動型の新たなる知の創造を行いたいと思っています。専門性を持っていて、その専門性をより活かすために、さらにデータサイエンスを、というのがわたしたち早稲田大学データ科学総合研究教育センターの考えです。学内外の方々とともに、理論、専門、スキルの3つをバランスよく教育、研究していきます」とセンターとしての意気込みと今後の展望を述べました。

政治経済学術院教授・西郷浩兼任センター員からは、「研究対象としてみた公的統計の作成」と題し、講演がありました。西郷教授は、統計調査論におけるモデルの積極的な利用について述べ、本センターを「公的統計の作成」の研究の拠点にしていく提案がなされました。


写真:理工学術院教授・松嶋敏泰データ科学総合研究教育センター長


写真:政治経済学術院教授・西郷浩兼任センター員

独立行政法人統計センター統計作成支援課長・三神均氏からは、「統計データの二次的利用における統計センターの取組」について講演がありました。三神氏は、統計センターの紹介にはじまり、統計法における二次的利用制度の種類と利用要件、オンサイト施設におけるミクロデータの活用について述べました。

独立行政法人統計センター理事長・椿広計氏からは、「ビッグデータ時代の統計的心得」と題し、「わたしはデータがあればどこへでもいく、自称古典統計家です。一貫して統計に関わってきました」と自己紹介がありました。椿氏は続けて「統計がますます重要になっており、データをただ使うというのではなく、データを設計する、創る、実践するということが求められています。統計家の進化形とでもいうべきデータサイエンステイストは、今後も期待されています。ビッグデータ時代とは、価値=便益-コストであり、一部のデータと分析の価格破壊が起きています。データのもたらす経済的価値とは、意思決定の改善価値です。わたしたちはデータサイエンスを使うことで、社会での意思決定をより正確に行うことができるようになるのです」とデータサイエンスの可能性についてわかりやすく語られました。


写真:独立行政法人統計センター統計作成支援課長・三神均氏


写真:独立行政法人統計センター理事長・椿広計氏

最後に、橋本周司本学副総長から閉会の挨拶がありました。橋本副総長は、「データ科学総合研究教育センターの第1回目の会として充実した会でした。近年ビッグデータ、AIは大変発展し、正確になりすぎて可愛くなくなりました。昔は7割当たっていればいいというものだったというのに・・・。学問はあいまいなものであり、だからこそ考えたり解明したりする面白さがありますが、最先端の科学技術は、正確で優等生すぎて、そのような学問を危機にさらしてしまうと思っていました。でも最近考えを変えました。このデータサイエンスというものを用いて、学問をさらに発展できるし、発展すべきではないかと考え直すようになりました。大隈公から数えて実に130年ぶりに統計を、ビッグデータを、扱うセンターを、本学につくることができて、実に感慨深いです。今日ここに参加した人たちが、何か大事なものを持ち帰って、そしてご自身の学問、研究、仕事を、さらに発展させてほしいなと思います」と述べました。

大きな拍手と共に、会は盛会のうちに終了しました。シンポジウムの後は、懇親会が催され、参加者同士の交流や情報交換の場となりました。

 
写真:閉会の挨拶を述べる橋本周司本学副総長


写真:シンポジウムの様子

 

  • 当日のプログラム

司会進行:小林 学 データ科学総合研究教育センター教授

14:30 開会挨拶 石山 敦士 早稲田大学研究推進担当理事兼研究推進部長
14:35 データ科学総合研究教育センターについて
松嶋 敏泰 データ科学総合研究教育センター所長・理工学術院教授
15:05 講演『研究対象としてみた「公的統計の作成」
西郷 浩 データ科学総合研究教育センター兼任センター員・政治経済学術院教授
15:35 休憩
15:45 講演『統計データの二次的利用における統計センターの取組』
三神 均 独立行政法人統計センター統計作成支援課長
15:55 講演『ビッグデータ時代の統計的心得』
椿 広計 独立行政法人統計センター理事長
16:55 閉会挨拶 橋本 周司 早稲田大学副総長
17:00 クローズ

 

  • 早稲田大学データ科学総合研究教育センター

早稲田大学は2017年12月1日、40号館に早稲田大学データ科学総合研究教育センターを開設しました。本センターは、本学が有する私立総合大学の強みを最大限に活かし、理工系・人文社会学系の専門領域の知見と、データ科学との融合を図るプラットホームを提供します。総合知・新しい知の創造と複雑でグローバルな社会問題解決を行うことができる人材の育成と、大学全体の研究力の向上を目的としています。さらに国内のみならず、海外の大学や企業とも大規模なネットワークを形成し、世界の先進的モデルの拠点として、実践的な教育と研究の普及に努め、グローバルなデータ駆動型社会を担うことをミッションとしています。

本学の創立者大隈重信は国際的な視点から統計の重要性を説き、その先見の明から1881年(明治14年)に統計院(現在の「独立行政法人統計センター(以下、統計センター)」の前身)を設立、自ら統計院長に就任し、日本の統計制度を確立しました。現在、統計センターでは、日本の基本となる統計の作成(製表)を行うとともに、作成された公的統計ミクロデータのオープンな利用を促しています。

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