Center for Data Science早稲田大学 データ科学総合研究教育センター

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日立ソリューションズ・早稲田大学 学術交流協定締結記念シンポジウム開催

2020年2月1日に、株式会社日立ソリューションズ(以下、日立ソリューションズ)と早稲田大学は、データサイエンス分野の人材育成や産学連携促進を目的とした学術交流協定を締結しました。

そしてサイバーセキュリティの日である2月3日に、その締結を記念したシンポジウム「情報セキュリティvs AI ~未来の脅威を読み解く~」がデータ科学総合研究教育センター(以下、DSセンター)主催で行われました。今回は学生参加型ワークショップやパネルディスカッションを交えた2部構成で、DSセンターにとっては第10回目となるシンポジウムでした。

第1部では、日立ソリューションズのホワイトハッカーである米光一也氏と青山桃子氏をモデレータに、学生参加型のハッキング体験ワークショップが行われました。「ハッキングは真正面からというより脇道や裏側から攻撃を仕掛けてくる」という基本的な考え方の下、参加学生はファイルのパスワードを入手するような課題に取り組みました。

 

第2部では、まず本学副総長の笠原博徳教授が挨拶を述べました。その後、日立ソリューションズの扇健一氏が学術交流協定締結についての講演を行いました。司会進行は、DSセンターの小林学教授が務めました。

 

続いて、長崎県立大学情報システム学部の松田健准教授と独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)セキュリティセンターの伊藤博康氏による基調講演が行われました。松田准教授の講演では「攻撃検知における数理技法」をテーマに、データサイエンス分野において数理的かつ柔軟な思考でマシンラーニングを活用した攻撃検知の自動化の可能性などが紹介されました。また、伊藤氏の講演では「ビジネスメール詐欺、その手口について ~巧妙化するサイバー攻撃の最新動向も交えて~」をテーマに、ビジネスメール詐欺の複数の事例を通じて複雑化する攻撃手法が紹介され、その対策にはシステムのセキュリティ強化だけでなく、人の意識向上も必要であることが語られました。

 

次に、パネルディスカッションが行われました。パネリストは長崎県立大学の松田准教授とIPAの伊藤氏、そして日立ソリューションズの米光氏の3名で、日立ソリューションズの扇氏がモデレータを務めました。「巧妙化するサイバー攻撃、ビジネスメール詐欺をAIで守れるか?」というテーマについて、「進化し続けるサイバー攻撃に対してAI技術のみですべてを見抜くのは難しいのではないか」、「ビジネスメール詐欺は特定の企業や人を対象にしている。公開されない情報がほとんどなので、AIに学習させるデータを集めにくく、AIで見抜くのは難しいのではないか」、「特化型のAIをたくさん早く完成させて組み合わせられれば、汎用AIを完成できると思う。ただし、その過程では、データを精査する人の手間が必要になるので、実現はなかなか難しい」という議論がなされました。攻撃側もAIを活用してくる現状で攻撃側が有利、という状況のようです。またこのディスカッションでは、聴講者も日立ソリューションズのサイコロ型IoTデバイス*1を使って議論に参加しました。そして最後に、松田准教授が「AIの学習には攻撃に関するデータだけでなく、文化や商習慣などの多様なデータや情報も重要だと思う。社会人より時間があり、色々なことに挑戦できる学生の方が活躍できる可能性がある」と、会場の参加学生に期待を込めました。

その後、日立ソリューションズ常務執行役員の紅林徹也氏が閉会挨拶を述べ、本シンポジウムは盛会のうちに幕を閉じました。

パネリスト (左から)松田准教授、伊藤氏、米光氏

 

*1:サイコロ内のIoTタグのセンサー情報をルータ経由でPCに送信し、PCの専用アプリケーション上で集計結果を可視化することができます。聴講者は、サイコロの面を変えることでパネルディスカッションに対するアンケートに参加しました。

 

シンポジウム概要

日時:2020年2月3日(月) 14:00-17:00
場所:早稲田大学喜久井町キャンパス40号館102
対象:早稲田大学の学生・教職員、学外者
言語:日本語
主催:早稲田大学データ科学総合研究教育センター
共催:早稲田大学高度データ関連人材育成(D-DATa)プログラム

 

当日プログラム

 

主催・お問い合わせ先

早稲田大学データ科学総合研究教育センター事務所
TEL:03-3204-9164
E-mail:[email protected]

 

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