早稲田大学データ科学センターの考えるデータ科学
データサイエンス(データ科学) : 「データに基づく意思決定における科学的方法」
企業の経営戦略など比較的大きな問題から移動時のルート選択などの日常の小さいことまで、我々は日々意思決定を行っていると言えます。
私たちは、これら様々な意思決定において、データに基づく科学的な方法によって裏付けを与える学問体系が「データ科学」であると考えています。
なぜ今データ科学か
「データ取得の容易さと分析技術の向上」
近年、情報通信技術の発展によって、数値のみならずテキストや画像、音声など多種多様で大量のデータを収集獲得できるようになりました。さらに計算機能力の向上と分析理論・技術の発展によりそれら収集されたデータを現実的な時間で分析できるようになりました。
これら二つの変化により以前と比較にならないほど広範な学問領域や実社会における意思決定問題において、データを用いた意思決定が可能になってきています。
早稲田大学におけるデータ科学教育
「学部で学ぶ専門領域×データ科学による新しい知の創造」
早稲田大学は13の学部17の研究科、4の専門職大学院という幅広い学問領域を持つ私立総合大学であり、既に多くの学問領域においてデータ科学が活用されています。
データ科学という学問体系自身の発展に寄与する研究も重要ですが、様々な学問領域を持つ早稲田大学では教員・学生自身の専門領域においてデータ科学の知見を用いることによる新たな知の創造もまた重要なミッションの一つであると考えています。
データ科学センターはこの立場からグローバルエデュケーションセンターと協力して全学部・研究科向けに「データ科学教育プログラム」を提供しています。
データ科学教育プログラムの特徴
「データ科学を統一的な視点で体系的に学べる」
人文社会系・理工系を問わず様々な学問領域や数理的なバックグラウンドの異なる学生に対して、各自が自身の学問領域においてデータ科学の知見を活かすことを目的としています。
最も重要な特徴としては統計学や機械学習などの分野で個別に発展してきた手法を意思決定の目的という観点から整理し、データ科学を統一的な視点で体系的に学べるプログラムとなっている点です。
これにより自身の学問領域においてデータ科学の知見を活かすための考え方を見通しよく学ぶことができます。
科目の特徴:ほとんどの科目が、全学部・研究科の学生に対してフルオンデマンド科目として提供されており、場所や時間を選ばずに本学の学生であれば誰でも受講可能です。
また各回においてプログラミング言語を用いた演習を用意しており、分野を問わず必要となるデータ科学の理論を学ぶだけでなく,実際のデータを取り扱うためのスキルも同時に学ぶ構成となっています。