2008年にスポーツ医科学科※を卒業後、スポーツ科学学術院でトップアスリートの遺伝子研究を行う。現在はアシックスジャパンで店舗マネジメント業務を担う。
インターハイのトラック種目1500mで入賞した私は、箱根駅伝での活躍を夢見て「箱根駅伝の強豪校かつ質の高い教育」を満たす早稲田大学スポーツ科学部へ入学し、迷わず競走部の門を叩きました。そんな私の学生生活は授業を除けば部活動一色。当然、不甲斐ない結果に挫折感や絶望感を味わったことは多々知れず。結果的に、レギュラーには選出されませんでしたが、日の丸を背負う選手のストイックな姿や「スポーツ関連で自分の人生を切り開く」というキャンパス内に充満した“共通の志”のようなものが、私の闘志を燃やし続けてくれました。一方で、著名な教授陣の講義はスポーツ科学の知識がすんなり頭に入る程、知的好奇心を刺激されます。
こうした駅伝の経験や専門的な知識は今の仕事にも十分活かされています。会社が主催するイベントで市民ランナーを指導する際には説得力が増しますし、店舗マネジメントではチーム作りのノウハウを応用できます。なにより社会人になってなお、体に染みついた“臙脂の襷(伝統)”が自分の気持ちを引き締めてくれます。
早稲田大学には人を成長させる“栄養”が詰まっています。勇往邁進すれば、きっと人生に奥行きと深みを与えてくれるはずです。
※2008年当時は2学科制
斉藤 太一
Profile
アシックスジャパン株式会社 DTC統括部
ビジネスプランニング部 リテールオペレーションチーム
※掲載情報は2018年度4月のものです。