School of Sport Sciences早稲田大学 スポーツ科学部

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー 廣重 健太郎さん(2010年3月卒業) 他者の人生に貢献する

卒業生からのメッセージ

他者の人生に貢献する

廣重 健太郎(2010年3月卒業)

 私は現在病院内の整形外科、その中の脊椎疾患を専門とする先生に対して営業活動を行っています。腰痛もこの一つです。脊椎疾患は、基本生命の危機に直結するものではありませんが、人生の質(Quality Of Life)に大きな影響を及ぼします。それは原因の多くが、神経周辺の骨や靭帯等の組織の損傷・変形により、神経を圧迫してしまうことにあります。結果、痛みを伴ったり、体が思うように動かせなくなったりしまうのです。
 治療の大半は保存的治療(理学療法等)になりますが、改善されない場合の手段として、観血的治療=手術があります。私が担当しているのは、この手術をサポートする器械です。販売が主な仕事になりますが、採用が決まると術前計画に関わったり、手術が円滑に行われるよう立ち会ったりもします。患者様はもちろん、手術に関わる全スタッフの負担を減らす、責任ある仕事です。

手術手技を実際に学ぶことできる研修施設にて勉強中(写真右が筆者)

手術手技を実際に学ぶことできる研修施設にて勉強中(写真右が筆者)

 この領域選んだ理由の1つに、スポーツ科学部で“健全であることの素晴らしさ”を学んだことが挙げられます。スポーツを行う以前に、年齢、性別関係なく、QOLが高くある為には、健全な体である事が大前提だと思います。脊椎疾患に携わり、QOL回復・向上に貢献できることにとても崇高なものを感じたのです。
 また在学中は当初、直接選手のサポートをしたいという想いからトレーナーを志望していたので、入社時に解剖学など活かせる部分も多かったです。しかし、医療の世界は日進月歩、Drと話すために日々勉強が欠かせません。学生時代に学んだ文献検索の手法や、お世話になった先生との繋がりが今でも役に立っています。

ゼミの指導教員でもあった金岡恒治准教授と。「金岡先生はスポーツドクターであると同時に脊椎疾患も担当されています。卒業後も色々ご指導いただくことが多いです」

ゼミの指導教員でもあった金岡恒治准教授と。「金岡先生はスポーツドクターであると同時に脊椎疾患も担当されています。卒業後も色々ご指導いただくことが多いです」

 どのフィールドにおいても、末端の顧客と直接触れ合える人は一握りです。しかし現在、価値を感じられる活動に間接的にでも携われる素晴らしさを学んだのも事実です。皆さんの目指すフィールドには様々な関わり方が存在します。縁を大切に、自身が価値を感じられる活動に出会えるよう、感性を磨いていただければと思います。

廣重 健太郎(ひろしげ・けんたろう)

東京都立駒場高等学校出身。2010年3月スポーツ科学部卒業後、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社へ入社。同社デピュースパイン事業部に配属となる。在学中はスポーツ医科学科内の金岡恒治先生を師事し、腰痛をテーマに研究に取り組む。また高校までの競泳経験を活かす為に、ライフセービングクラブに在籍。毎夏、神奈川県の湘南ひらつかビーチパークの監視活動に参加していた。

2011.11.07 update

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