卒業生からのメッセージ
一般企業からスポーツ業界へ
山口 剛(2008年3月卒業)
「スポーツビジネスの現場は即戦力を求めている」
これがスポーツビジネス、特にスポーツチームの現状であると思います。入社1年での転職。本当に自身が戦力化しているのかは疑問が残る所ではありますが、スポーツビジネスの世界は門戸が狭く、閉ざされた世界と言っても過言ではないでしょう。

インターンシップ学生に向け事業紹介をしている筆者
私が就職活動の際に重要視していたポイントは「社会人としての力が身につく会社かどうか」でした。ご存知の通り楽天株式会社は東北楽天ゴールデンイーグルスの親会社でもあり、もしかしたらという気持ちはありました。ただ新卒で入れる世界ではないということは十分に理解しておりました。
実際に配属された部署もスポーツビジネスとは程遠く、人材ビジネスの営業の仕事を経験しました。ただスポーツとは違う世界で仕事をしている事は私には物足りなく、スポーツビジネスに対する思いは変わらぬままでした。
そんな折、在学中にファイターズでインターンシップをしていたことが幸いし職員募集の情報を知り、現在の職業に至ることができました。
正直このタイミングでの転職には迷いがありました。先輩社員と比べても明らかに社会人としての力が劣っていること。まだまだ楽天から学ぶべき点が多いと感じていること。
しかし、この募集の機会を逃してしまったらチャンスが訪れる保障もないですし、生活水準や給与待遇が上がってからスポーツビジネスの現場に飛び込む勇気が自分にはあるのかどうかを考えた所、社会人1年目での転職ではありますがベストの判断だと考え転職をいたしました。

筆者が働いている鎌ケ谷スタジアム
現在は千葉県鎌ケ谷市を拠点としたファームの興行及び、東京ドームでの1軍の主催試合の営業をしております。仕事の内容は多岐に渡っており、やりがいと同時に前職とは違う難しさを感じて仕事をしています。具体的な目標や夢という物は現在模索中ですが、多くの方が足を運び楽しんでいただける球団運営ができるよう、尽力していきたいです。
山口 剛(やまぐち・つよし)
東京都出身。埼玉県立川越高校出身。2008年3月スポーツ科学部を卒業。在学中はスポーツビジネスコースおよび作野誠一ゼミに在籍し、株式会社北海道日本ハムファイターズで1年間インターンシップを経験する。2008年、楽天株式会社に入社。人材ビジネス業務に携わった後、2009年、株式会社日本ハムファイターズに転職。
2009.12.28 update