卒業生からのメッセージ
「可能性の宝庫=大学」
泉 清彦(2007年3月卒業)
日本時間の深夜21時、Buenos dias !(おはよう!)の挨拶から私の職場の1日は始まります。同僚・上司にはもちろん、運転手からお掃除のおばちゃんまで30分はかかる毎朝の挨拶は、この国での人間関係作りの基本です。ちょうど1年前、ここ中米ホンジュラスで、青年海外協力隊感染症対策隊員としての活動が始まりました。

小学校でのシャーガス病啓発活動
大学2年の夏、早稲田大学インターンシッププログラム国際コースでの国際協力機構フィリピン事務所インターンシップをきっかけに国際協力への関心が高まりました。私はスポーツ科学部在籍でしたが、国際協力関連の他学部の授業や全学部対象のゼミを積極的に履修することで将来への視野を広げることが出来ました。更に、アスレティックトレーナーとして体育会ハンドボール部に所属していたときからのテーマ「予防」の考えが、現在の感染症対策という職種を選んだ理由にもなりました。
私の仕事は、死に至る貧困病といわれるシャーガス病を啓発活動や住民の組織化、媒介虫を駆除することで予防していくことです。日本の仕事とはかけ離れた、ラテン特有の底抜けの明るさとルーズさの入り混じる職場での活動は毎日が刺激と発見で満ちています。
ホンジュラスでの2年間の活動を終えた後には、米国の公衆衛生大学院への留学を計画しています。ここでの経験は人生の通過点です、長期的な目標を持つことで今の大切さを実感し、楽しさも辛さも糧になると考えます。 早稲田大学には沢山の可能性とチャンスが眠っています。それをつかむのは自分たちの好奇心や熱意です。それを喚起してくれる「場」を提供してくれたことに感謝し、今を充実させています。皆さんも、貪欲に大学を活用することをお勧めします、その積極性には必ず応えてくれるはずです。 |
![]() 地方テレビにてシャーガス病についての取材を受ける |
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泉 清彦(いずみ・きよひこ)
2007年スポーツ科学部スポーツ医科学科卒業、在学中スポーツ神経精神医科学内田研究室のゼミに所属、アスレティックトレーナーとして体育会ハンドボール部所属。国際協力機構フィリピン事務所インターンシップをはじめ、インドネシアやインドにてボランティア活動に参加。卒業後、青年海外協力隊感染症対策隊員として中米ホンジュラスにて活動中。
2008.07.30 update