卒業生からのメッセージ
身体構造や機能を自分の目で確認したくて~「バイオメカニクス」のゼミでアキレス腱の研究~
鈴木 崇通(2008年3月卒業)
高校時代、ラグビーで肩を脱臼して手術を受けたことがあります。「ヒトの身体ってどうなっているのだろう」と思いましたし、身体は鍛えるだけでなくケアすることも大事だと考えるようになり「スポーツ医科学科」で学ぼうと思いました。

学生時代には色々な事に挑戦を!
スポーツ医科学コースでは、筋肉、骨、神経などの運動に関わる身体の構造や機能の学びが重要になります。その身体の構造や機能を理解するための基幹科目が「解剖学」です。解剖学は医学の領域なので、スポーツ科学部には医師免許を持つ先生が多数いるのも特長です。
ゼミはバイオメカニクスの福永哲夫先生のもとで「アキレス腱の弾性」に関する研究をしました。大学の講義で、腱が伸びるという話を聴いたのですが、本当にそうなのか、実際に自分の目で超音波診断装置を使って確かめてみたいと思ったのです。筋と腱とは、複合体で身体の中で一連の「バネ」のような働きをします。現在、研究室では、「伸びやすい腱を持つ人は、より高く跳べるのか」といった筋腱複合体のバネ特性とスポーツパフォーマンスとの関係を解明する研究も行われています。
卒業後は大学で学んだことを生かせる医療系の企業にと思い、自分自身が成長できる土俵があると感じたジョンソン・エンド・ジョンソンに就職しました。外資系の会社なので入社後はコミュニケーションツールとして英語力が求められます。スポーツ科学部は英語に力を入れており、「チュートリアルイングリッシュ」(少人数でネィティブの先生との集中的英語学習)や「スポーツ英語」などの授業があったので、とても助かりました。
自分自身の経験から後輩の皆さんに残すメッセージとして、学生時代は、とにかく色々な事に挑戦することが大切だということが挙げられます。「自分には無理かな? 」と思うことにこそ挑戦すべきです。頑張ってください!
鈴木 崇通(すずき・たかみち)
神奈川県出身。神奈川県私立桐蔭学園高等学校卒業。2008年3月スポーツ科学部スポーツ医科学科スポーツ医科学コース卒業。現在、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー エチコン事業部にて業務に励む。趣味は、身体を動かし汗を流すこと。
2008.05.30 update