School of Sport Sciences早稲田大学 スポーツ科学部

スポーツカメラマン 藤田 啓輔さん(2008年3月卒業) 「ただのスポーツ好きじゃなくなる。いい意味で。」

卒業生からのメッセージ

ただのスポーツ好きじゃなくなる。いい意味で。

藤田 啓輔(2008年3月卒業)

サヨナラエラーで夏が終わる高校生、薄れ行く意識の中で相手に向かっていくボクサー、初の代表選出に、震える手で祖母に電話をかけるサッカー選手。

スポーツの美しさが輝く一瞬を捉え、写真で残すのが私の仕事です。

2009年6月、プロ野球取材にて

2009年6月、プロ野球取材にて

高校までは硬式野球に没頭し、スポーツファンとしてスポーツ科学部に入学した私にとって、大学の授業は人生初の「楽しい勉強」でした。スポーツビジネスコースで専門性の高い講義を受けながら、社会学や歴史学、ゼミでは日英米のスポーツ文化の比較などを学び、スポーツに関する幅広い知識と、スポーツを多角的に見る力を身につけることができました。

中でも印象的だった授業は「スポーツ方法実習」。一般的に言う「体育」の授業です。部活動で活躍するトップアスリートや、オリンピック経験者、さらには日々人体の研究に没頭している(であろう)色白でメガネの学生や、彼らのファンである私のような学生が入り乱れて行われる、サッカー・ソフトボール・陸上競技などの授業はさながら異種格闘技戦。毎週楽しみで仕方がありませんでした。

キャンパスでの生活を通じ、多くの同年代のアスリートと親交を持つようになった私は、スポーツファンであると同時に、アスリートファンになっていました。アスリートが持つひたむきな精神や、時に可視化される感情が、私をスポーツに夢中にさせるのだと気付いたのです。

進路は、人間好きであるということと「自分が毎日何をして生きるか」という判断基準をあわせて、現在の仕事を選びました。毎日現場に出て、様々な人間の声や表情に触れることができるのが、スポーツカメラマンの魅力です。

名将と呼ばれる高校野球の監督とスポーツ心理学談義で盛り上がったり、大きな舞台で輝く同窓生を撮影したりする時は、スポーツ科学部卒業生としての喜びを感じます。普段から、簡単なテーピングを自分でしたり、「マッサージ結構うまいね」と言われたりすることで、十分に喜びは感じておりますが。

2009年2月、石川遼の雪山合宿取材で先回りしようと斜面をおしりで滑り降りる筆者

2009年2月、石川遼の雪山合宿取材で先回りしようと斜面をおしりで滑り降りる筆者

藤田 啓輔(ふじた・けいすけ)

1985年生まれ。神奈川県立横須賀高等学校出身。2008年3月スポーツ科学部卒業。在学中はスポーツビジネスコースを専攻、志々田文明ゼミ(スポーツ思想史)に所属。2008年4月、日刊スポーツ新聞社に入社。好きな映画はイラン映画。好きな言葉は「明日でもできることは明日やろう」。

2009.06.26 update

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