医用生体光学
修士課程2年 大窪 俊介
清水研究室では、光技術の医療応用を目的とした様々な研究を行っています。具体的には、血中脂質の無侵襲計測、生体透視イメージング、CT、人体通信、バイオメトリクスなど、光による新技術の開発を試みています。光の中でも生体透過性が比較的高い近赤外光を用いることで、無侵襲での生体の透視が可能になります。しかし、生体を透過した光は生体内部で強い散乱を受けるため、空間分解能が悪かったり、正確な画像でなかったりするため、X線検査と比較しても有用な情報を得ることは容易ではありません。そのため、これらの課題を解決するためには、新しいアルゴリズムの開発や計測技術の開発など新手法へのアプローチが必要になります。当研究室では光の医療応用を行うべく日々研究を行っています。
毎週水曜日に集中的に行われるゼミでは、研究の進捗状況を各々プレゼンテーション形式で報告します。ゼミでは学生と教授間で活発な議論が行われ、様々なアイデアが生み出されます。ゼミを通してアイデアや課題を共有化することで、多角的な知識が身につき、学生同士助け合いながら研究を進めています。また、学生間の仲も非常に良く、研究室内は活気に溢れています。様々なバックグラウンドをもつ学生が在籍しており、研究以外でも歓迎会や鍋パーティーを開催するなど、私自身とても刺激のある研究生活を送っています。
医用生体工学に興味がありましたら、気軽にお立ち寄り下さい。同じ興味を持って研究を続けている仲間が、心より歓迎いたします。

実験室内の暗室設備

ヒト手部の光透視像と深層学習による改良

ヒト足部の光透視像と深層学習による改良