Graduate School of Information, Production and Systems早稲田大学 大学院情報生産システム研究科

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吉村研究室

ここで人生の目的関数を最適化しよう
博士2年 カク ソウ

目的関数(Objective Function)とは、数学からいうとf = ax + by + cz で表現される数式で、一般的にいうと、物事のあらゆる方面から総合的に評価して、この総合の「価値」です。例えば、インターネットのアクセスをもっと速くしながら安全性を確保する、携帯のバッテリをもっと長く持ちながら機体を小さくする、エアコンの暖房をもっと強く効きながら電気を節約する…複雑、しかも矛盾とも言える目的関数が目の前にあるとしたら、どうすればいいですか?

研究の世界には、このような、あるいは何十倍、何百倍も難しく、さまざまな目的関数があります。この目的関数を最適化するのが研究者の使命です。世界に貢献する光栄な使命です。この早稲田大学にある、吉村研究室は、この使命を果たす、一つの拠点です。

吉村研究室では、集積システム設計自動化のため、最適化技術の研究開発を行います。集積システムの設計は機能設計、論理設計、レイアウト設計の順に行われますが、それぞれ難しい問題を含み、しかもシステムはますます大規模化しているため設計は困難の一途をたどっています。そこで、できるだけ高性能で、低コストの解を短時間に設計するための最適化アルゴリズムを,理論と実用の両面から追求します。研究室にいる学生たちが、「最適化の世界で端が無い」という吉村先生の教えを信念として、常に最新、最速、最安な最適化方法を検討し、最適化の上限を幾度も挑戦し突破するように努力しています。その結果、学会やシンポジウムはもちろん、トップな国際会議まで多数の論文が発表されています。

研究の目的関数を最適化する一方、吉村研究室の学生たちは、自分の人生の目的関数――人生の「価値」を最適化する方法も身に付けるようになります。研究の集中、就職の努力、運動の活躍、言語の勉強、さまざまな事が人生の一番複雑な目的関数を構成します。この人生の目的関数に対し、いかなる方法で最適化をするか、この難問は永遠に続きながら、一生をかけて最適化の方法を探す価値があります。

ここで、世界中一番偉大な最適化専門家―吉村先生と一緒に、研究の目的関数も、人生の目的関数も、最適化を求めようか。

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