Institute of Comparative Law早稲田大学 比較法研究所

研究所プロジェクト

比較法と法律学:新世紀を展望して

早稲田大学比較法研究所では、創立50周年記念事業の一環として、Aプロジェクト「比較法と法律学―新世紀を展望して」という連続講演を実施していくことになりました。比較法の新段階の考察に始まり日本法のアイデンティティの探求、国際的な文脈の解明、そしてそれらを国際的に発信するということを意図し、2001年から2006年までの3期にわたって展開された比較法研究所連続講演の流れを踏まえながらも、新たな観点から課題に迫ろうとするものです。

日本法を比較の観点から相対化して見る視角は、我が国の法律学の特性といえますが、そこではまた、西欧近代を準拠概念とする思想的営為を基軸として、現在もなお様々な理論的模索が行われています。

そこでは法律学の学としての再構築が意欲的に追求されるとともに、解釈学的法律学によって法典を中心に体系化された法律学のありかた総体にも積極的な見直しが進行しているように思われます。注目すべきことは、こうした法律学のあり方が、比較と歴史の文脈において多様かつすぐれてアクチュアルな課題を意識しつつ論じられていると思われることであり、この連続講演もしたがってそのような意味での比較法の再定位を追求しようとするものです。2007年度からは月1回のペースで連続講演会を開催しています。

種目 Aプロジェクト2008年度第3回連続講演会
日時 2008年6月24日(火)18:00~20:00
演題 コモンロー再考
講師 望月 礼二郎(東北大学名誉教授)
コメンテータ 戒能 通厚(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
司会 笹倉 秀夫(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
会場 早稲田大学早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 ○不文法としてのコモンロー ―救済システム―準則のシステムとの対比 ○法実証主義とコモンロー―判例法主義 ○技能としての法と科学としての法
種目 Aプロジェクト2008年度第2回連続講演会
日時 2008年5月20日(火)18:00~20:00
演題 比較行政法学におけるフランス行政法の意義
講師 兼子 仁(東京都立大学名誉教授)
コメンテータ 岡田 正則(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
司会 今関 源成(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
会場 早稲田大学早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 大陸法とイギリス法をまたぐEU法づくりにリーダーシップを発揮してきたフランス行政法の特色を講演者の既成研究に基づいて、①公法原理を生んだ“判例行政法”および②利益代表制による国民参加の諮問行政法制に見出し、現下日本の行政法に示唆するところを明らかにしたい。
種目 Aプロジェクト2008年度第1回連続講演会
日時 2008年4月21日(月)18:00~20:00
演題 弁護士需要の規定要因:「適正な法曹人口」を考える
講師 棚瀬 孝雄(中央大学教授)
コメンテータ 須網 隆夫(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
司会 和田 仁孝(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
会場 早稲田大学早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 現在、司法試験合格者を3,000人にするという司法改革の際の合意に対し、弁護士の中から批判が出され、見直しが求められている。なぜ、そのような議論が起きているのか。弁護士への需要が本当にあるのか、ないのか。需要が作られる背後にある広義の制度的要因と、弁護士のサービスによって実現すると期待される「正義の実現」とを、日本の社会的文脈に即して理解し、この問題を考えるための手がかりとしたい。
種目 Aプロジェクト2007年度第7回講演会
日時 2007年11月22日(木)18:00-20:00
演題 「比較法はどこへ行く?―ひとつの中間報告」
講師 五十嵐清(北海学園大学法科大学院教授)
コメンテータ 藤岡康宏(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
司会 鎌田薫(研究員、早稲田大学大学院法務研究科長)
会場 西早稲田キャンパス8号館3階大会議室
概要 今日、比較法の重要性については疑問の余地は無いが、disciplineとしての比較法は何かとなると、いぜんはっきりしない。いったい比較法はどこへ行くのか?
種目 Aプロジェクト2007年度第6回連続講演会(早稲田大学創立125周年記念・比較法研究所創立50周年記念法学学術院シンポジウム)
日時 2007年10月15日(月)15:00-18:30
演題 「自由概念の比較史とその現代的位相」
パネリスト 樋口陽一(元早稲田大学法学学術院特任教授)、石川健治(東京大学大学院法学政治学研究科教授)、笹倉秀夫(研究員、早稲田大学法学学術院教授)
コーディネーター 中島徹(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
ディスカッサント 早稲田大学大学院法学研究科大学院生代表
会場 西早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 近代立憲主義が、西欧ことにフランス近代社会に果たした意義から個人と国家の理念的あり方を徹底的に追求されることを特色とする樋口陽一先生と、その問題意識を共有されながらも、ヨーロッパ近代と我が国との対照をめぐる理論的格闘を繰り広げておられる石川健治先生をお迎えし、これに西欧近代に思想史的観点からの深い洞察を加える本学の笹倉秀夫先生を加え、中島徹先生のコーディネートのもとに白熱の論議を展開します。必ずや、学問することのたのしさを実感させるひとときをお贈りする機会となることでしょう。
種目 Aプロジェクト2007年度第5回講演会
日時 2007年9月18日(火)18:00-20:00
演題 「基本権の保護と契約規制の法理」
講師 山本敬三(京都大学大学院法学研究科教授)
コメンテータ 後藤巻則(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
司会 山野目章夫(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
会場 西早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 契約関係においても、基本権の侵害が問題となる場合は、現実にはけっしてめずらしくない。本講演は、そのような場合に基本権を保護するために契約規制をおこなうことが憲法から要請されると考え、そうした契約規制を具体化するための理論的な枠組みを明らかにし、民法および特別法の現状とその問題点を検討する予定である。
種目 Aプロジェクト2007年度第4回連続講演会(早稲田大学創立125周年記念)
日時 2007年7月20日(水)18:00-20:00
演題 「大陸法系民事訴訟と英米法系民事訴訟」
講師 中村英郎(元所長、早稲田大学名誉教授)
コメンテータ 加藤哲夫(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
司会 勅使川原和彦(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
会場 西早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 訴訟制度は歴史の所産である。大陸法系民事訴訟はローマ法にその起源をもち、英米法系民事訴訟はゲルマン法に遡るものである。大陸法系民事訴訟と英米法系民事訴訟の違いはローマ法とゲルマン法の違いだとも言うことができる。
種目 Aプロジェクト2007年度第3回連続講演会
日時 2007年7月11日(水)18:00-20:00
演題 「つくられた『近代』からの解放―家族制度考」
講師 井ヶ田良治(同志社大学名誉教授)
コメンテータ 笹倉秀夫(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
司会 楜沢能生(研究員、早稲田大学法学学術院教授)
会場 西早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 日本法の本格的な歴史研究は、明治民法の家族制度を批判するところから出発したといっても過言ではない。その方法は比較史の方法であったが、現代ではさらに法社会史的視角が加味されている。それによって伝統の名で現在を拘束している過去の軛から家族法を解きはなし、豊かな未来を拓けないものであろうか。
種目 Aプロジェクト2007年度第2回連続講演会
日時 2007年6月20日(水)18:00-20:00
演題 「労働法における比較法研究の意義」
講師 西谷敏(近畿大学法科大学院教授)
コメンテータ 島田陽一(研究員、早稲田大学法学学術院・大学院法務研究科教授)
司会 石田眞(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
会場 西早稲田キャンパス26号館大隈タワー地下1階多目的講義室
概要 日本労働法の発展過程において、ドイツ労働法研究は決定的ともいえる役割を果たしたが、研究の関心や視点は時代により、また研究者により相当大きく異なっている。その変遷をたどることにより、労働法分野における今後の比較法的研究のあり方を探りたい。

 

種目 Aプロジェクト2007年度第1回連続講演会
日時 2007年4月23日(月)18:15-20:15
演題 「ジェンダー比較法史論―ドイツ近代法史像の転換」
講師 三成美保(摂南大学法学部教授)
コメンテータ 浅倉むつ子(研究員、早稲田大学大学院法務研究科教授)
司会 林陽子(研究員、早稲田大学大学院法務研究科客員教授)
会場 西早稲田キャンパス27号館地下2階小野記念講堂
概要 西洋近代市民社会は公私峻別型のジェンダー秩序に立脚し、近代日本のジェンダー秩序は公私非分離型をとる。こうしたジェンダー秩序の相違は、近代法の性格にいかなる影響を及ぼしたのか。ジェンダー法史学の観点から、日本と比較しつつドイツ近代法の特徴を論じたい。

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