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【開催報告】比研共催講演会:『イギリスにおけるコーポレート・ガバナンス・コードおよびスチュワードシップ・コードの改正と日本への示唆』2025年6月25日(水)開催されました

比研共催講演会
「イギリスにおけるコーポレート・ガバナンス・コードおよびスチュワードシップ・コードの改正と日本への示唆」

  • 主 催:英連邦諸国会社法制・資本市場法制研究会
  • 共 催:早稲田大学比較法研究所、早稲田大学法学部、早稲田大学法学研究科
  • 日 時:2025年6月25日(水)15:00-17:00
  • 場 所:早稲田大学キャンパス 11号館9階902教室
  • 言 語:英語
  • 講演者:Maureen Beresford(英国財務報告評議会)
  • 世話人:中村 信男(比較法研究所員、早稲田大学商学学術院教授)
  • 参加者:39名(うち学生5名)

 

本講演会は、講師を務めて下さったMaureen Beresford氏が、わが国のコーポレートガバナンス・コードおよびスチュワードシップ・コードのモデルともなったイギリスのUK Corporate Governance CodeおよびUK Stewardship Codeの策定・運用等を管轄するFinancial Reporting Council(FRC)において両Codeの担当責任者であること、および、UK Corporate Governance Codeが2024年に改定され、UK Stewardship Codeも2025年6月3日に最新の2026年版が公表されていることに加え、本講演会の開催がちょうど日本で両コードの見直しが検討されている時期と重なったこともあり、会社法等を専門とする研究者・大学院生・学部生のみならず企業実務家や企業法務専門の弁護士等の参加を得ることができた。

 

講演会では、冒頭で世話人の中村信男教授が開会の辞を述べた後、講師のMaureen Beresford氏が、FRCの目的・役割を紹介した後、英国が上場会社および機関投資家に係る規制枠組みとして制定法のほかCodeを用いる理由、両Codeの基本的構造と運用状況を説明すると共に、日本にはない大規模非上場会社向けのWates Corporate Governance Principles for Large Private Companiesについても策定の背景や規律の枠組みについても言及された。その上で、同氏は、両Codeの改訂理由とその内容をその背景事情も含め説明し、両Codeおよび大規模非上場会社向けPrinciplesの運用に対するFRCとしてのモニタリング状況にも触れた後、これらの規律がもたらすであろう影響・効用を展望され、約1時間の講演を締め括られた。その後のQ&Aセッションでは参加者から多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われたことから、参加者にとっても、また講演者および世話人にとっても極めて実りが多く満足度の高い講演会とすることができた。

 

(文:中村信男 比較法研究所員

Dates
  • 0625

    WED
    2025

Place

早稲田大学11号館902教室

Tags
Posted

Wed, 09 Jul 2025

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