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- 2025年度第1回比較法研究所スタディセミナー「歴史と比較の中で考える憲法制定権力の今」(ドイル 彩佳 比較法研究所 助手)2025年7月2日(水)開催されました
2025年度第1回比較法研究所スタディセミナー「歴史と比較の中で考える憲法制定権力の今」(ドイル 彩佳 比較法研究所 助手)2025年7月2日(水)開催されました
Dates
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WED 2025- Place
- オンライン:Zoom、対面:8号館312教室
- Time
- 17:15~18:45
- Posted
- Tue, 10 Jun 2025
2025年度 第1回比較法研究所スタディセミナー
「歴史と比較の中で考える憲法制定権力の今」
(報告者:ドイル 彩佳 比較法研究所 助手)
日 時 2025年7月2日(水)17時15分~18時45分
場 所 ハイブリッド方式(Zoom・8号館312教室))
主 催 早稲田大学比較法研究所
【概要】
近年、憲法制定権力が注目されています。例えば、EUや国際社会全体の憲法制定権力の可能性が模索されている一方で、憲法制定権力を憲法学から無くすべきとの意見もあります。このように、多くの議論がなされています。そこで、本セミナーでは、憲法制定権力が最初に登場したフランス革命を出発点に、歴史を参照しながら現代における様々な憲法制定権力の考え方をグローバルな視点から比較します。また、報告者のこれまでの研究活動についても紹介します。
【比較法研究所スタディセミナーとは?】
比較法研究所では、本学の学生(学部生・大学院生を含む)を主な対象として、外国の法文化に対する理解を広めることを目的とした「比較法研究所スタディセミナー」を開催します。
このセミナーは、比較法研究所の研究成果を学生の皆さんに還元することを目的としており、これまで比較法研究所が開催してきた公開講演会や公開セミナーのように研究者を対象とした専門的なものではなく、外国法に関する知見をわかりやすい内容で学生に伝えるものです(もちろん、教職員や一般の方も参加可能です!)。
具体的には、国外留学・出張など国外活動の体験談も交えた外国法文化の解説等により、国外留学や大学院進学の検討・準備の参考になるような内容について、年2~3回程度の開催を予定しています。皆さんの参加をお待ちしています。
◆どなたでもご参加いただけますが、オンラインでの参加をご希望の方は、こちらからあらかじめ比較法研究所にお申し込みください。なお、お申し込みは6月30日(月)16時までです。
Link to English page
【開催報告】
参加者:14名(うち学生4名)
2025年7月2日(水)、2025年度第1回比較法研究所スタディセミナー「歴史と比較の中で考える憲法制定権力の今」が開催されました。報告者はドイル彩佳助手、司会は種村佑介教授(早稲田大学法学学術院)でした。
まず、報告者の自己紹介とこれまでの海外での研究活動について述べられました。国際学会については、学会主催で開催された現地の文化を体験するイベントに参加した経験や、同じ問題意識を持った仲間との出会い等が紹介されました。
次に、本スタディセミナーのテーマである憲法制定権力に着目する理由について説明がありました。憲法制定権力は、民主主義や主権と深い関わりのある概念であるため、ポピュリズムやグローバル化が国家に及ぼす変化を考える上でのヒントになります。そして、近年、特に海外では憲法制定権力に注目が集まっています。
続いて、憲法制定権力の定義を確認し、その歴史について紹介がありました。憲法制定権力の考え方は、啓蒙思想を起源とし、アメリカの独立戦争とフランス革命で重要な役割を果たしました。シェイエスとカール・シュミットが憲法制定権力を理論として発展させました。
歴史の紹介後、現代の憲法制定権力の考え方がいくつか取り上げられました。日本の「押し付け憲法」論や日本憲法学における憲法制定権力の評価、EUや国際社会全体を視野に入れた新しい形の憲法制定権力等、憲法制定権力論の多様性が強調されました。
質疑応答では、憲法制定権力と国民主権の関連性や既存の国家の枠組みがグローバルな憲法制定権力とどのように関わるのか等が議論されました。
(文:ドイル彩佳 比較法研究所助手)