第3回 比較法研究所スタディセミナー
日 時 2021年12月9日(木) 16時30分~18時 (Zoomによる開催)
主 催 早稲田大学比較法研究所
◆参加をご希望の方は、こちらからあらかじめ比較法研究所にお申し込みください。
◆なお、お申し込みは12月7日(火)までです。
講演 「危機管理法の大国」ロシア:コロナ問題を通して思ったこと(渋谷謙次郎 法学学術院教授、比較法研究所兼任研究所員)
聞き手 三井奈津枝さん(法学研究科研究生)、バシューツカヤ エレーナさん(法学部3年)
【内容】
日本でコロナウィルス感染者数がピークに達していた頃、私権の制限をも含む強力な措置も場合によって必要かもしれないが、現行憲法の下ではできないといった見解や、ある種の権威主義体制(中国が念頭にあったのだろう)のほうが感染拡大に有効に対処できるといった見解も散見された。ロシアは、プーチン体制が権威主義化してきたと言われるが、感染拡大に有効に対処できてきたとは言い難い。とはいえ日本と比べると感染防止策に「強行」なものが多く、もとよりコロナ問題が到来する以前から、テロ対策や過激活動対策その他の危機管理関連の立法が多かった。今回、それらを含めた法制度やその発動の問題点、ひいては法ニヒリズムと法フェティシズムとが織りなすロシアの法文化について考えてみたい。
【比較法研究所スタディセミナーとは?】
比較法研究所では、本学の学生(学部生・大学院生を含む)を主な対象として、外国の法文化に対する理解を広めることを目的とした「比較法研究所スタディセミナー」を開催します。
このセミナーは、比較法研究所の研究成果を学生の皆さんに還元することを目的としており、これまで比較法研究所が開催してきた公開講演会や公開セミナーのように研究者を対象とした専門的なものではなく、外国法に関する知見をわかりやすい内容で学生に伝えるものです(もちろん、教職員や一般の方も参加可能です!)。
具体的には、国外留学・出張など国外活動の体験談も交えた外国法文化の解説等により、国外留学や大学院進学の検討・準備の参考になるような内容について、年2~3回程度の開催を予定しています。皆さんの参加をお待ちしています。
(2021.11.9 掲出)