日 時:2018年12月14日(金)16:30~18:00
会 場:早稲田大学早稲田キャンパス9号館5階第1会議室
講 師:クラウス・クレス氏 ケルン大学法学部教授
通 訳:久保田 隆 慶應義塾大学法学研究科後期博士課程
世話人:仲道 祐樹 研究所員、社会科学総合学術院教授
共 催:早稲田大学法学部、先端社会科学研究所、慶應義塾大学大学院法務研究科
参加者:22名(うち学生10名)
2019年に国連国際法委員会の第二読会に付される予定の、人道に対する犯罪の条文草案をめぐって、その理論的・歴史的意義についてご講演いただいた。当日は、国際法、刑事法の両分野からの参加者があったことから、クレス教授から、まず国際刑事法という分野の歴史、および国際刑事法の全体像について簡単にご紹介いただいた後、条文草案に対して逐条的に分析していただいた。
質疑応答では、人道に対する犯罪について時効や遡及処罰を認めていくのか、あるいは、今回の条文草案が条約となり国内法化する段階となった際、どの程度条約の定義を厳格に取り込む必要があるのか(ある程度の逸脱は許されるのか)といった点について意見が出された。また、講演会終了後もクレス教授への個別の質問は続き、クレス教授もその意見交換を楽しまれている様子であった。
なお、今回の講演会は慶應義塾大学大学院法務研究科との共催であり、慶應の刑事法スタッフ・院生のお力添えなしには実現し得なかった。ここに記して、感謝申し上げる。
(仲道・記)
参考
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