2025年度 第1回比較法研究所スタディセミナー
「比較法の視点からみる日米のDEI政策:アメリカでの研究から見えたアメリカ社会の今」
(報告者:西田 玲子 比較法研究所次席研究員・日本学術振興会PD)
日 時 2025年11月5日(水)17時00分~18時30分
場 所 ハイブリッド方式(Zoom・8号館308教室)
主 催 早稲田大学比較法研究所
【概要】
このスタディ・セミナーでは、法制度を比較することで社会の背景や価値観を読み解く「比較法」の面白さを、DEI(多様性・公平性・包括性)をテーマに紹介します。
セミナーでは、次の3つの話題を中心にお話しします。1つ目は、障害者の雇用に関するアメリカと日本の法制度を比較しながら、制度の違いや共通点だけでなく、雇用の慣習や社会の考え方の違いにも触れ、比較法の意義をわかりやすくお伝えします。2つ目は、アメリカの現政権下でDEI政策がどのように変化しているかについて、ワシントンD.C.での現地調査や生活を通じて見聞きしたことを紹介します。DEI政策だけでなく、大学への予算削減、学生ビザ面接の停止、移民局(ICE)の監視強化、州兵の派遣など、大統領令が社会に与えている影響についてもお話しします。3つ目は、海外で研究することの意味や、受け入れ先の探し方、現地での生活の様子などを、率直な感想とともに共有します。
このセミナーは、大学院進学や研究者を目指している学生の皆さんに向けて、比較法の魅力や、法律の背景にある社会を理解することの大切さ、そして海外で学ぶことが人生や研究にどんな広がりをもたらすかを感じてもらえればと思っています。
【比較法研究所スタディセミナーとは?】
比較法研究所では、本学の学生(学部生・大学院生を含む)を主な対象として、外国の法文化に対する理解を広めることを目的とした「比較法研究所スタディセミナー」を開催します。
このセミナーは、比較法研究所の研究成果を学生の皆さんに還元することを目的としており、これまで比較法研究所が開催してきた公開講演会や公開セミナーのように研究者を対象とした専門的なものではなく、外国法に関する知見をわかりやすい内容で学生に伝えるものです(もちろん、教職員や一般の方も参加可能です!)。
具体的には、国外留学・出張など国外活動の体験談も交えた外国法文化の解説等により、国外留学や大学院進学の検討・準備の参考になるような内容について、年2~3回程度の開催を予定しています。皆さんの参加をお待ちしています。
◆どなたでもご参加いただけますが、オンラインでの参加をご希望の方は、こちらからあらかじめ比較法研究所にお申し込みください。なお、お申し込みは11月3日(月)16時までです。
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