※本稿は2022年度に取材し、取材当時の情報を掲載しています。
2016年横浜国立大学経営学部を卒業後、一般企業で営業職を務める。関心のあった日本語教育に携わりたいとの思いから、退職して本研究科への進学を選択。修士課程を経て2021年4月より博士後期課程に在学中。修士に引き続き、少年院をフィールドに外国にルーツのある少年に対する日本語教育を研究している。
外国にルーツのある小学生に祖母が日本語を教えていたことから、日本語教育を身近に感じていました。大学を卒業し一般企業に勤めた後、日本語を学ぶ人々が社会とつながるため何ができるのかを探求したいと日研への進学を決めました。
修士課程では、少年院に在院する外国にルーツのある少年に対する日本語教育に着目し研究を進めました。早稲田大学では他研究科の講義も受講できるため、刑事政策についても学びを深めることができました。少年院における日本語教育の問題をより深く掘り下げて研究し、成果を現場に還元したいとの思いから博士後期課程へ進学。修士での研究テーマを発展させる形で研究に取り組んでいます。博士修了後は他の領域の専門家と連携した研究に挑戦したいと考えています。
日研の研究環境の魅力は、さまざまな学習者に対する日本語教育経験を有した研究者が集まっていることだと感じます。研究に関してだけでなく、日本語講師として有意義な情報やアドバイスを多角的な視点から得ることができます。また、指導教授からの手厚い指導や、多様な背景を持つ仲間と日本語教育の未来について熱く語り合える環境を支えとして、不安や迷いを乗り越えて研究に注力することができます。追究したい研究課題を明確にし、日本語教育という領域で何を成し遂げたいのかを整理することで、博士課程での研究活動はより一層充実したものになると思います。